株価の指数で使われる「日経平均株価」と「TOPIX」どのような違いがあるの?
最近株価が上がってきて、2024年2月22日にはついに日経平均株価が34年ぶりに終値ベースでの最高値になったと報じられました。実はこういったニュースでは、「日経平均株価」と「TOPIX(東証株価指数)」の両方の数字を伝えているのをご存じでしょうか。 また、投資信託にも日経平均あるいはTOPIXのインデックスファンドがあります。この2つの数字はどのようなもので、どのような違いがあるのか見てみましょう。また、海外市場はどのような指数が使われているのか見ていきます。
日経平均株価とは
日経平均株価とは、1950年(昭和25年)9月7日から公表されている株価指数です。日本経済新聞社が算出する東京証券取引所プライム市場に上場している銘柄から選ばれた225銘柄の平均株価指数で、日経225と呼ばれることもあります。 選ばれた銘柄は、年2回4月と10月に入れ替えがあり、市場流動性とセクター間のバランスをとって選ばれます。また、経営再編や経営他破綻等があった場合は、臨時入れ替えで銘柄を補充し225銘柄を維持しています。 指数の連続性を保つために、個別銘柄の株価を修正した修正平均株価であり、特徴としては株価の水準が高い「値がさ株」の銘柄の影響を受けやすくなっています。そしてその株価は、5秒単位で変化しています。
TOPIX(東証株価指数)とは
TOPIXとは、東証株価指数のことで1968年(昭和43年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。経済指標の代表的なものの1つで、ETF等の金融商品のベンチマーク(投資信託等が運用の指標とする基準)としても使われています。 対象銘柄は全銘柄ですが、2022年4月1日のからプライム、スタンダード、グロース市場への新市場区分施行後、TOPIXも見直されました。構成銘柄については上記の市場区分と切り離し、原則流通株式時価総額100億円以上の銘柄となり、これについては2022年10月から2025年1月にかけて、段階的に移行していきます。 TOPIXの算出は、「算出時点の構成銘柄の時価総額/基準時価総額×100」で浮動株時価総額加重型となっています。特徴としては、時価総額の大きい大型株の影響を受けやすいことが挙げられます。