加古川に駄菓子店「ハビビ」 自宅の一部開放、子どもが自由に使える場所に
「駄菓子とちょっとスリランカのもの Habibi(ハビビ)」(加古川市志方町、TEL 079-440-7908)がオープンして、6月9日で1カ月がたった。(加古川経済新聞) 自宅の一部を開放して商品を販売するほか、庭で遊んだり、食べたりできるようにする。販売している商品は1個100円以内の駄菓子、学校で使う文房具、近所の人から預かったハンドメード作品など。店主の小林三有紀さんは「子どもに金銭感覚や、自分で決めて購入する達成感を味わってほしい」と話す。 小林さんの夫はスリランカ人で、自分と異なる生活習慣を持つ人と暮らし、子育てをする中で、「子どもが『社会の常識』という自分の思い込みを外して自由を感じられる環境を作りたい」と感じるようになった。環境作りの一歩として駄菓子店を選んだのは、「自分が子どもの頃を思い返すと、駄菓子屋のおばちゃんと話す時間が自分の居場所になっていたから」と話す。 「Habibi」はアラビア語で大切な人に贈る言葉を表す。「自分の正解と人の正解は違い、お互い思いやりをもって自由が生まれることを、ここでの経験を通して感じていってほしい」と小林さん。 今後は夫の家族の協力も得ながらスリランカ雑貨や、タンドリーチキンなどスリランカの文化が感じられるものの販売も予定する。 営業は木曜・第2日曜の14時~17時。
みんなの経済新聞ネットワーク