民間病院が12年ぶりに婦人科再開へ、島根県浜田市 市内唯一の開業医が2月末に閉院、外来は国立病院機構浜田医療センターだけ
島根県浜田市は6日、市内の民間病院が12年ぶりに婦人科を再開させることを明らかにした。市内では唯一の産婦人科開業医が2月末に閉院し、婦人科外来は国立病院機構浜田医療センターだけになっていた。 益田地域医療センター医師会病院(同県益田市)の婦人科で2023年12月まで勤めた木島聡医師(66)が4日、山根病院三隅分院(浜田市三隅町)に着任。県や中国四国厚生局の許可を得た上で、下旬から4月上旬をめどに婦人科を設ける。子宮がん検診や妊婦健診も担うが、手術や入院、時間外診療は受けない。 市内の産婦人科江木医院が閉院することを報道で知り、市に連絡。山根病院三隅分院の紹介を受けた。分院は2006年4月から12年3月まで婦人科を開いており、使わないまま残していた当時の診察室を使う。 市は婦人科を設ける医療機関への補助制度をつくる方針で、24年度一般会計当初予算案に事業費7200万円を計上。開会中の市議会定例会議に提案している。医療対策課は「本当にありがたい話。婦人科に限らず、地域医療を支援していきたい」としている。
中国新聞社