【井上芳雄さん】舞台『メディア/イアソン』で初めてギリシャ悲劇に挑戦!【スペシャルインタビュー】|CLASSY.
広く知られている「王女メディア」の伝承をベースにした新たなギリシャ悲劇『メディア/イアソン』。メディアの夫でありタイトルロールのイアソンを演じる井上芳雄さんがCLASSY.ONLINEに初登場! 今回は意外にも井上さんにとって初のギリシャ悲劇作品という今作への意気込みについてお聞きしました。
――今回の舞台『メディア/イアソン』のオファーが来たときの気持ちをお聞かせください。 まず、「演出の森 新太郎さんとご一緒できる!」と喜びました。一度お仕事をさせていただいたことがあるのですが、その時にまたいつかご一緒したいと思っていました。次に、「ギリシャ悲劇は初挑戦だぞ」と少し不安が過りました。ギリシャ悲劇というと蜷川幸雄さんや大竹しのぶさんの舞台のイメージが強く、「僕があのような大きな渦に巻き込まれてやっていけるのか?」と思ったんです。でも、今回は新たなギリシャ悲劇を構築するということなので、やってみようと思えました。わからないことだらけですが新しいことに挑戦できることは嬉しいことだなと思い、オファーを受けさせていただきました。 ――演出の森 新太郎さんの印象や心に残っているエピソードを教えてください。 『謎の変奏曲』という橋爪 功さんとの二人劇で初めてご一緒したのですが、森さんはとてもエネルギッシュなのでくらいついていかないと。僕はあまり集中力が長く続かなくて、稽古期間中は開始時間ギリギリに行って、終わったらすぐに帰るタイプなんです。でも、森さんは誰よりも早く稽古場に入って最後まで残っているんです。あれは脅威でしかありませんでしたね(笑)。稽古も森さんはどんどん進めたくなるのですが、僕はその日の稽古予定の台詞しか覚えていかず、「すみません、僕の台詞はここで打ち止めです」ということもありました。今回は予定範囲よりも多く台詞を覚えていこうと思っています。とにかく、森さんも、僕たち出演者も、たくさんエネルギーを使うと思うので、体力をつけて年明けからの稽古に臨みたいと思います。