個人戦優勝の千葉陽葵（写真左、右上）。持ち前の粘り強いプレーで中島莉良（右下）に逆転で勝利を収めた。写真：前道右京（スマッシュ編集部）

　高校テニスの頂点を決める戦い「大正製薬リポビタン第46回全国選抜高校テニス大会」（団体戦３月21日～25日、個人戦３月22日～26日／砂入り人工芝）は、３月26日に最終日を迎え、福岡県福岡市・博多の森テニス競技場で男女個人戦決勝が行なわれた。女子決勝は千葉陽葵（大商学園）が中島莉良（岡山学芸館）を3-6、6-2、6-4の逆転で下し、優勝を飾った。 【画像】第46回全国選抜高校テニス大会。個人戦男子は浅田紘輔（佐土原）、 女子は千葉陽葵（大商学園）が制す！ 　午前に行なわれた準決勝では、昨年インターハイ３位の千葉が上野梨咲（山陽女学園）に6-1、6-2で快勝し決勝へ進出。一方、中島は朝倉優奈（相生学院）に7-5 、6-4と競り勝ち決勝へ駒を進めた。 　迎えた決勝、千葉は中島のパワフルなショットと展開力に押され、第１セットを落としてしまう。しかし第２セットからは、「相手のボールを真ん中に返し、自分らしい粘り強いプレーをしようと心掛けた」ことで徐々に千葉の流れに。しぶとくラリーし、揺さぶられたボールを拾い続けることで、中島の体力を奪いミスを誘っていく。第２、第３セットで要所を押さえ、逆転で勝利をつかんだ。 　 　今大会、団体戦も含めて全勝で終えた千葉は、「大会の前から良い調子で来ていた。団体戦で準優勝だったのは悔しかったけど、個人戦で優勝できてとてもうれしい」と率直に喜びを表した。 　見事優勝を飾った千葉には、全米オープンジュニア予選のワイルドカード（出場権）が与えられる。「テニスで海外へ行くのは初めて。まずは楽しむことを目標にして、１つでも多く試合で勝てるように頑張る」とさらなる高みを目指す。 【第46回全国選抜高校テニス大会】　 ◆女子個人戦決勝結果 千葉陽葵（大商学園） 3-6 6-2 6-4 中島莉良（岡山学芸館） ◆女子個人戦準決勝結果 千葉陽葵（大商学園） 6-1 6-2 上野梨咲（山陽女学園） 中島莉良（岡山学芸館） 7-5 6-4 朝倉優奈（相生学院） 取材・文●前道右京（スマッシュ編集部）