路線バスまた減便… 利用者「これ以上は減便は…」【長野】
バスの運転手不足でさらなる減便です。千曲市などで長電バスが運行する屋代須坂線の見直しを受け、利用者から困惑の声が上がっています。 長野市や千曲市で長電バスが運行する屋代須坂線。屋代駅からは1日12本が発車し、主に、通学で利用する高校生向けにダイヤを組んでいます。 大きな荷物を持ってバスの時刻表をのぞき込む女性。 月に1回、埼玉から千曲市の実家に父親の様子を見に帰省しているといいます。 ただ、次のバスは… ■帰省でバスを利用 「1時間後くらいですかね?」 (こちらで?) 「待っている感じです」 現在は1時間に1本程度の運行となっています。 ■帰省でバスを利用 「これ以上の減便になっちゃうと、皆さん大変だろうなと思います」 屋代須坂線は屋代行きが17便須坂行きが19便ですがそれぞれ、8月から平日は15便に、土曜・休日は12便になります。1週間に換算すると、およそ2割の減便です。 ■銀行に行くためバスを利用 「困るよね。バスなければこっち来られないもん」 背景にあるのは運転手不足です。減便により、1日に必要な運転手は土曜・休日が9人から5人に削減されるといいます。それだけではありません。 ■記者 「正午の屋代駅前です。バス停で待つ人の姿はまばらとなっています」 ■バスの運転手(50代) 「実際運転していて、乗るお客さんも少ないんですよね。だから人件費と燃料代がかさむのもあるかと思う」 長電バスは1月から屋代須坂線を含む11路線・合わせて182本で日曜日の運行を休止しています。運転手不足が解消され次第、再開する方針ですが、先行きは不透明な状況です。