三浦、木原の「りくりゅう」ペア、5年ぶり優勝「感慨深かった」 フィギュア全日本選手権
フィギュアスケートの全日本選手権最終日は22日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、ペアは三浦璃来（りく）、木原龍一組（木下グループ）がショートプログラム（SP）に続いてフリーも1位の合計212・33点で5年ぶり2度目の優勝を果たした。 同じ表彰台の頂点でも、前回とはまったく違う景色だった。5年ぶりの全日本出場となった元世界王者の三浦、木原組が、フリーで貫禄の演技を見せて優勝。出場1組だった2019年と違い、2位、3位のペアとともに記念写真におさまった三浦は「今回は（表彰に）3組いて、本当に感慨深かった」と実感を込めた。 序盤の並んで飛ぶジャンプで木原が乱れるミスが出たが、その後崩れることはなかった。男性が女性を投げて跳ばせるスロージャンプを2つ決め、3つのリフトは最高のレベル4の評価を得た。約4分30秒の演技を終えた直後、崩れるように膝をついた木原は「疲れたなというのと、ミスがあって申し訳ないなと」とくちびるを噛んだ。 フリー138・17点は国際スケート連盟非公認ながら、今季の自己最高。三浦は「自信になる」と手応えを口にし、木原も「1点でも過去の自分たちを超えたのは素晴らしいこと」とうなずいた。 23年に日本ペア初の世界選手権優勝を果たした第一人者。この5年は故障などもあって欠場していた「りくりゅう」が、改めて存在感を見せつけた。（大石豊佳）
