ヤマハ「RZ250R」中古車入手後に確認すべきこととは? 維持していくには何が大事? 2ストに造詣の深い後藤武さんが徹底解説 Vol.3
購入後は分解して確認がベスト
ヤマハ「RZ250R」に関する記事3回目となる今回は中古車を入手してからのことについて説明していくことにしましょう。 【画像】歴代のヤマハ「RZ250R」を画像で見る(14枚)
モデルにこだわったりしなければRZ250Rの中古車は比較的簡単に見つけることができます。ネットオークションでも売りに出ているのを良く見かけます。 ただし古いバイクなので基本的に整備は必要だと考えたほうが良いでしょう。ネットオークションなどで個人が販売しているものに関しては、価格が安めである代わりにギャンブル的な要素が大きくなることは他の車両と同様です。中には掘り出し物もありますが、見極めるには相応の知識が必要になります。
古いバイクの中古車に関しては、いくら注意しても内部をのぞくことはできないので、最終的には大なり小なりギャンブル的な要素は出てきてしまうものです。 それでも安心して乗り続けたいと考えるのであれば、購入後に分解して各部を確認し、必要な整備を行うというのが最も確実です。
RZ250Rはカスタムマシンのベースとしても人気が高いことから、中古市場でもカスタムマシンを良く見かけます。自分のイメージに近いカスタムであればお買い得なことはあるかもしれません。 しかし、加工精度や加工方法などが良くない場合は、足回りの動きが極端に悪くなっていることなどもあります。足回りが変更されている場合は、それに伴ってフレームが加工されていることが多く、そうなるとノーマルパーツがあったとしても簡単にノーマルに戻すことはできません。カスタムマシンを購入するのであれば、そういった点にも注意が必要です。
RZ250Rを維持していくためには?
RZ250Rの魅力の一つに整備性が良く、現在でも重要部品の入手が比較的容易だという点が上げられます。
純正の部品は年式相応に欠品が出ていますが、流用できるパーツが他のメーカーに比べると多く、国内外でリプレイスパーツも色々と販売されています。RZ系を得意とするショップが存在するのも頼もしいところです。 前述しましたが、もしも中古車を購入して今後も大事に乗り続けたいと考えているのであれば、比較的早いタイミングでエンジンや足回りを分解して整備することをオススメします。他のバイクに比べて部品が入手しやすいとはいっても純正部品には少しずつ欠品が出ていますし、トラブルが出たまま走らせていたらダメージが大きくなってしまって修復が難しくなってしまうからです。 RZ250Rはスポーツライディングからツーリング、街乗りにまで幅広く楽しめる素晴らしいマシンです。他の2ストロークバイク同様に二度と登場することがない貴重なマシンなので、整備をしてその素晴らしさを十分に引き出してあげてください。
後藤武