米国株の「買い」シグナル点灯、JPモルガンのモデルが示唆
(ブルームバーグ): JPモルガン・チェースのトレーディングデスクが手がけるモデルが、目先の株高を示唆することが多い水準に達したと、米国マーケット・インテリジェンスの責任者、アンドルー・タイラー氏率いるチームが明らかにした。
投資家による米国株の配分を測定するTPM(米国タクティカル・ポジショニング・モニター)が、S&P500種株価指数が「魅力的な環境」にあることを示す水準に達したと、24日付けのリポートで指摘した。
TPMがこの水準近辺に達すると、S&P500種は通常、その後の20日間に約3%上昇してきたという。
現在のポジショニングは、安値をつけ、同じく魅力的な環境に達していた2023年8月下旬と23年10月下旬当時に類似していると指摘。「今週発表されるハイテク大手決算と個人消費支出(PCE)価格指数データが鍵となり、戦術的な持ち直しは続くようだ」とタイラー氏は記述している。
テク決算やPCEデータがすべて良好であれば、米国株が想定を超える値上がりとなる可能性もある。だが、ハイテクとバリュー株はけん引する態勢にあり、人工知能(AI)トレードも再開していると見られ、押し目買いは始まっているという。
原題:JPMorgan Trading Desk Model Flashes ‘Buy’ Signal for US Stocks(抜粋)
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Alexandra Semenova