その胸焼け・胃もたれ危険…「逆流性食道炎」がんリスクも!その原因や最新治療法とは?
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。 メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。 ドクターは、東京医科大学病院 内視鏡センター 部長 主任教授 医学博士 河合隆先生です。 【動画】50代以上で急増する胃がん!ピロリ菌の検査が必要だけど内視鏡はちょっと…。今はこんな楽な検査方法もあるんです【3分45秒~】 今回のテーマは「~その胸焼け・胃もたれが危険~本当は怖い!逆流性食道炎」 年末年始に飲み過ぎたり、食べ過ぎたりしませんでしたか?そこで注意すべきが「逆流性食道炎」。逆流性食道炎とは、胃の中の胃酸などが食道に逆流して炎症を起こしてしまう病。現在では日本人の3人に1人が逆流性食道炎になっているといわれているそうですが、放っておくと「がん」につながるリスクもあるのだとか。そこで今回は、逆流性食道炎の意外な原因や最新の治療法などを専門医に教えてもらいました。
逆流性食道炎の基礎知識
<逆流性食道炎ってどんな病気?> 逆流性食道炎とは、胃の中の胃酸などが食道に逆流して炎症を起こしてしまう病。食道と胃の境には「下部食道括約筋」という筋肉があります。通常は締まっているこの筋肉が、年齢などのさまざまな原因によってちょっとずつ緩むと胃酸が上がってしまうそうです。 <逆流性食道炎の症状は?> 逆流性食道炎の主な症状には、「胸焼け」「胃もたれ」「お腹の張り」「呑酸(どんさん)」(口腔内へ胃酸が逆流し苦味や酸味を感じたり、げっぷが出る事)などがあるそうです。 <胃酸の逆流が口内炎やがんの原因にも!?> 胃には胃酸から守るバリアがありますが、食道にはバリアがないので胃酸が上がると、痛んで炎症を起こしてしまうそうです。逆流した胃酸が食道を通り、口元まで上がる事で口腔内が炎症を起こして「口内炎」の原因になる事もあるのだとか。他にも、胃酸が咽頭に入ると「咽頭炎」が生じたり、そこから「中耳炎」につながったりする事もあるそうです。また、逆流性食道炎を放置すると、炎症が食道がんを引き起こすリスクもあるため注意が必要だそうです。