韓国総選挙で「与党惨敗」…再び反日懸念も? 専門家「日韓関係は争点にならなかった」「スキャンダルに集中した汚い選挙だ」
■与党敗北の要因は?与党に求められたのは「ばらまき」政策?
韓国の放送局3社(KBS、MDC、SBC)の出口調査によると、野党は若年層、特に女性からの支持が高かった。李氏によると、若年層の低年収世帯・子育て世帯を経済不況が直撃し、与党への不満がより顕著に。 「一言で言えば尹大統領の不人気だ。若い人たちが与党・国民の力を支持しなかったのは、これまで大統領選挙期間中に公約としてあげていた、軍人たちへの給料大幅アップなど、肌で感じられる政策を実施していない」
在日3世のライター・豊璋氏は、韓国で続いている物価高をあげ、「文政権の時からすでに始まっていた。尹政権はその後始末をしている印象で、それは若い世代も分かっていると思う。今回、若い世代が選挙に興味がありそうに見えるが、20代は急速に政治から離れている」と指摘した。 与党は何をすれば勝てたのだろうか。李氏は「野党・共に民主党はばらまきをしたり、基本所得を増やして人気を得たい。文政権時代には400兆ウォン以上の借金を生み出した。それに対し、大企業を育ててパイを大きくして、こぼれていくお金で国が潤い、仕事を増やそうとしたのが尹大統領だ」とした上で、「今の韓国の若者は、目の前の生活を維持するのに精一杯。共に民主党は選挙公約で一人当たり25万ウォン(約3万円)を配ると掲げていた。国の財政にとってはよくないことで、そこが注目されていたが、結局有権者はお金をくれる政党を選んだ」と推察した。 (『ABEMA Prime』より)