星稜vs健大高崎、両左腕エースの出来が鍵 30日センバツ準決勝
第96回選抜高校野球大会は30日に阪神甲子園球場で準決勝が行われる。第1試合(午前11時)は昨秋の明治神宮大会王者の星稜(石川)と12年ぶりに4強入りした健大高崎(群馬)の組み合わせ。春夏通じて甲子園では初対決で、ともに初の決勝進出を狙う。 【熱戦を写真で】星稜-阿南光(準々決勝) 両チームともエース左腕の出来が勝敗の鍵を握る。 健大高崎の佐藤龍月はインステップからのキレのあるスライダーを武器に3試合で19回無失点。先頭打者の出塁を許したのは1イニングのみと抜群の安定感だ。気がかりなのは準々決勝で皮がめくれた左手中指の回復具合。先発を回避した場合は、3試合で救援し計8回1失点の速球派右腕・石垣元気の起用が有力になる。 星稜の佐宗翼は中4日となり休養も十分。スライダーやツーシーム、カーブなど多彩な球種を誇り、的を絞らせない投球が強みとなるだけに、相手の狙い球をたくみにかわしていきたい。 攻撃では、健大高崎は代名詞の「機動破壊」ですきのない走塁が光り、星稜は三盗もマークするなど3試合で9盗塁と、ともに機動力も武器になる。足でかき回しながら、健大高崎は毎試合打点を挙げている4番・箱山遥人、星稜は毎試合安打を放ち、ともに打率5割超の能美誠也、中島幹大の下位打線に期待したい。【藤田健志】