ボールを手にゲインするクボタスピアーズのFLトゥパ フィナウ（撮影：松村真行）

　2023-24シーズンは黒星発進だったディフェンディングチャンピオンのクボタスピアーズ船橋・東京ベイだが、12月16日に三重県の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿でおこなわれたリーグワン第2節で快勝、ディビジョン2から昇格した三重ホンダヒートを75－0と圧倒した。 　序盤はチャレンジャーのホンダヒートが長いパスも活かしながらテンポよく攻めるシーンもあったが、クボタスピアーズはあわてず、前半6分、日本代表でもあるFLピーター“ラピース”・ラブスカフニの突破からチャンスとなり、サポートした背番号4のJD・シカリングが力強いレッグドライブでタックラーを引きずりながら先制トライを決めた。 　15分には敵陣深くに入ってPKをもらうと、クイックタップで速攻を仕掛け、大外にいたラブスカフニがファイブポインターとなった。 　29分にはラインアウトからのサインプレーが決まり、巨漢PRオペティ・ヘルがセットの後ろからショートサイドに回り込んでタックラーをなぎ倒し、インゴールに持ち込んだ。 　主導権を握ったクボタスピアーズは、32分には自陣でのラインアウトから展開して、日本代表キャップ保持者でもあるFBゲラード・ファンデンヒーファーが抜け約60メートル走りきった。 　37分にはホンダヒートが敵陣22メートルライン内に入ったものの、クボタスピアーズは相手のモールドライブを止め、その後、出足の速いディフェンスでプレッシャーをかけてボールを奪い返し、カウンターでSOバーナード・フォーリーが抜け独走となった。 　前半最後には自陣でのスクラムから展開してCTBリカス・プレトリアスやSH藤原忍が躍動し、WTB木田晴斗がフィニッシュ。 　40－0で迎えた後半も5トライを重ね、大勝となった。 　一方、ホンダヒートは前王者の堅い守りを崩せず、後半はエラーや反則が続くようになり、無得点に終わった。