酔いつぶれた状態の女子大学生に性的暴行を加えたとして、北九州市消防局の消防士の男が24日、逮捕されました。男は容疑を否認しています。 不同意性交の疑いで逮捕されたのは、北九州市消防局の消防士、田中貴志容疑者（35）です。 田中容疑者は去年10月、北九州市小倉南区のマンションの一室で酔いつぶれて同意しない意思を示すのが難しい状態の21歳の女子大学生に、性的暴行を加えた疑いです。 警察によりますと、2人は市内のバーで知り合い、他の知人4人を交えて酒を飲んでいました。酔いつぶれた大学生を他の知人とともに部屋の外まで送ったあと、田中容疑者が1人で部屋の中まで大学生を運んだということです。 2日後に大学生が警察に相談し、警察が捜査していましたが、容疑が固まったとして24日、逮捕したものです。 警察の調べに対し、田中容疑者は「同意の上だった」として、容疑を否認しているということです。 北九州市消防局の岸本孝司局長は「組織一丸となって不祥事防止に努めている中、職員が逮捕され、市民の皆様の信頼を大きく損ねたことを深くお詫び申し上げます。今後、事件内容の把握に努め、事実確認の上、厳正に対処してまいります」とするコメントを発表しました。