【速報】認知症男性に『おむついじり』しにくい下着やオーバーオール 家族は同意するも『虐待に当たる不当な身体拘束』と滋賀県 特養老人ホームに行政処分
滋賀県は、近江八幡市の特別養護老人ホームにおいて、虐待にあたる不当な身体拘束をおこなった疑いがあるなどとして、2つの事業所について、新規利用者の受け入れを半年間停止する処分を行いました。 県によりますと当該の事業所は、▼去年5月から6月に、適切な手続きをとらずに利用者の行動を抑制し、虐待に当たる不当な身体拘束を行ったとされます。ほかに▼要件を満たさないにも関わらず介護報酬を請求したり、▼医薬品販売許可などを受けずに、入所者の薬をほかの入所者に与えた違反行為があったとされます。
「おむついじり」避ける衣類、家族は同意していたが…
身体拘束の具体的な行為としては、認知症の男性利用者に対し、通常ではない下着と服(オーバーオール)で自由に行動できないようにしたということです。 県によりますと、認知機能が低下すると「おむついじり」をすることがあるといい、事業所は、おむついじりをしにしくくする下着や、上下つなぎのオーバーオールを着せ、家族も同意し下着を提供したうえで、男性に着用させていたということです。 しかし本来そうした行為は、「施設で委員会を開いて、身体拘束が妥当かどうか検討しないといけないが、その事実がなかった」として、滋賀県は虐待行為にあたると判断したということです。 施設側は、「行動抑制のレベルなら、委員会を開かなければならないとは考えていなかった」としています。