【ボートレース】前田将太がSG初優勝!…住之江・グランプリシリーズ戦
◆SG第39回グランプリシリーズ戦(22日・ボートレース住之江・最終日) 5年連続でインが負けていたシリーズ優勝戦。前田はそんなジンクスもどこ吹く風と言わんばかりの逃げ圧勝劇。圧倒的な人気に応えて、7度目の優出でSG初制覇を成し遂げた。「今節はグランプリの選手が主役なので、全然緊張しなかった」と、プレッシャーとも無縁だった。 実はどうしても出場したかった来年3月の若松クラシックの出場権を得るため、秋口から気持ちを入れ込んでレースに臨む日々があった。その結果が尼崎G1における準優のF。その代償は大きかったが、そこで本来の自分のスタイル、肩の力を抜いて走る方がいいことに気づき、この優勝につながった。 「SG覇者になったことよりも、クラシックの権利が取れたことの方がうれしい」とはっきり口にする。開催場の若松はG13度を含む8連続優出中と地元福岡3場の中でも相性の良さは突き抜けている。だからこそ、どうしても出場したかった。「本当はもう諦めていたので、その分もこの優勝はうれしい」と笑顔がはじけた。 来年はG1準優Fの罰則規定により、3月から8月までG1とG2には出場できないが、SGには出場可能で、目標はまだ1度も果たしていないグランプリ出場。「クラシックに出場することで、そのチャンスも増えますからね」ときっぱり。その若松クラシックには、今度はSG連覇の偉業をかけて乗り込むことになる。(井上 誠之)
報知新聞社