認定こども園として全国初《桜井幼稚園》イエナプランスクールに認定 年齢異なる園児が一緒に【高知】
高知さんさんテレビ
子どもたちの自主性を重んじる『イエナプラン』という教育方法を取り入れた高知市の幼稚園を名古屋の教育関係者らが視察しました。 2月29日、名古屋市教育委員会のメンバー5人が訪問したのは高知市の桜井幼稚園です。この幼稚園はドイツ発祥でオランダで発達した『イエナプラン』を取り入れています。 「イエナプラン」とは、子ども一人一人がかけがえのない存在であるということを基本理念にした教育方法で、他人と共にどう生きるかを学ぶことを重視しています。 国内では長野県の私立大日向小学校がいち早く取り入れました。「ブロックアワー」という学習時間では、学年の異なる児童たちがそれぞれ自主的に計画を立て一緒に勉強します。 桜井幼稚園はこのほど認定こども園としては全国で初めてイエナプランスクールの認定を受けました。視察メンバーらは子どもたちが自主的に友達と関わるようすなどを見て回っていました。 名古屋市教育委員会の新しい学校づくり推進室 上川高史指導主事は「全国で特徴のある幼稚園や保育園を2カ所視察しました。自分らしさを大事にしていて、その中で自分の思いを表現できる子に育てたいという思いが伝わってきた」と話していました。 桜井幼稚園は年齢の違う子どもたちが一緒に関わることで様々な気付きにつながる教育を今後も進めたいとしています。 雨のため園庭での活動ができませんでしたが、桜井幼稚園は年齢の違う園児たちが一緒に縄跳びをするんだそうです。一緒に縄跳びをする中で、下の園児たちは上の園児から刺激を受けてより高度な技ができるようになったり、上の園児たちは下の園児たちに指導する力がついたりするそうです。 地域社会での人と人とのつながりが希薄になっている今、子どもたちにとってこのような体験は重要と言えそうです。
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