週5日出社を強制はしない、来たいと思って来て-HSBC米州CEO
(ブルームバーグ): 英銀HSBCホールディングスは、米金融取引規制機構(FINRA)による新たな規制によって必要とならない限り、米国の従業員に週5日出社を強制するつもりはない。
米国・米州部門の最高経営責任者(CEO)、マイケル・ロバーツ氏は「FINRAのルールに合わせるし、週5日出社が必要な人には週5日出社してもらうつもりだが、出社を強制するつもりはない」とブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。「会社に来たいという気持ちがあり、オフィスでの勤務に生産性と満足を感じるという理由で来てほしい」と語った。
FINRAは、ブローカーやトレーダー、その他のスタッフを監視するための新型コロナウイルス期の施設を廃止する準備を進めている。銀行はどれだけの従業員をフルタイムでオフィスに戻すか検討中だが、FINRAは出勤規定の強化は必ずしも必要ないとしている。
ロバーツ氏によると、新たな出勤規定がなくても、ニューヨークのハドソンヤード地区に新オフィスを開設してから出社率は2倍の80%になった。
「現在、全体的な出社率は80%だ。オフィス移転前は40%以下だった。スペースが足りなくなるのが早く、実際このビルにスペースを追加したほどだ」とロバーツ氏は語った。
HSBCは23日にオフィスを正式に開設し、約400人のトレーダーが働いている。
原題:HSBC’s Americas Chief Says He Won’t Compel 5 Days in the Office(抜粋)
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Todd Gillespie, Manus Cranny