生前の「タンタン」　2000年撮影

神戸市によると王子動物園のパンダ「タンタン」が死んだということです。 国内最高齢の28歳。人間でいうと100歳に近いおばあちゃんでした。 ■【動画で見る】タンタンが天国へ　国内最高齢28歳　人間でいうと100歳近くまで生きたパンダの「タンタン」 ジャイアントパンダのタンタンが神戸にやってきたのは、2000年。 中国から雄のコウコウとつがいでやってきました。

生前のタンタン　2018年撮影

当時、阪神淡路大震災で傷ついた街を元気づけようと、神戸市などがパンダの誘致に乗り出し、王子動物園は連日、多くの人で賑わいました。 長らく王子動物園の1番の人気者だったタンタン。 しかし、2021年、心臓に病気が見つかり、体調を安定させるため、長らくお客さんの前には出ていませんでした。

3月10日撮影　神戸市提供

飼育員の梅元良次さんと吉田憲一さんは、常に「タンタンファースト」。 病気になってからは食欲も減り、寝ていることが多くなりましたが、それでも、大好きだった笹をいつでも食べられるよう準備するなど、24時間態勢でタンタンのケアをしていました。 また、自分たちしか見ることができないタンタンの姿をSNSのXに投稿していました。 タンタンは当初、2020年に中国へ返還される予定でしたが、新型コロナの感染拡大や心臓の病気により、これまでに4回延長。 2024年12月末まで返還の期限を延長することになっていました。 タンタンは、3月13日から液体の流動食も食べられなくなり、ほとんど寝ている状態が続いて投薬も難しくなったということです。 そして、3月31日午後11時56分、心臓疾患による衰弱で息を引き取りました。 天国に旅立ったタンタンは、24年間、神戸市民に愛されていました。