東京五輪女王・浜田尚里が涙の復活V「強かった頃の柔道をもう一度出すことができた」…柔道選抜体重別
◆柔道 全日本選抜体重別選手権 最終日(7日、福岡国際センター) 女子78キロ級で東京五輪金メダルの浜田尚里(自衛隊)が2年ぶり4度目の優勝を果たした。初戦からの2試合を寝技で勝ち上がると、池田紅(東海大)との決勝は小外刈りで技ありを奪って優勢勝ち。試合後に知人らが観客席から手を振る姿を見つけ「優勝できない時間が長かったので。今までで一番うれしかった。自分の強かった頃の柔道をもう一度出すことができたので良かった」と、珍しく感極まった。 21年東京五輪は必殺の寝技で、全4試合一本勝ちと圧倒的な内容で金メダルに輝いた。だが、五輪後初戦だった21年全日本選抜体重別選手権を制して以降は度重なる体の不調に悩まされ、国内外で頂点から遠ざかった。昨年12月のグランドスラム(GS)東京大会で7位に終わり、パリ五輪切符を逃した。 それでも、2月のGSパリ大会に出場するなど休むことなく試合に挑んだ。今大会も「(五輪代表に)選ばれなかったから出ないとか、そういうのは自分の中ではなかった」と迷うことはなかったという。5月の世界選手権(アブダビ)代表入りも濃厚。33歳は「また優勝できるように頑張りたい」と意気込んだ。
報知新聞社