「ちびまる子ファミリー」涙のメッセージ TARAKOさん「ありがとうの会」キャラクターコメント全文
3月4日に63歳で亡くなった声優TARAKOさんのお別れの会「TARAちゃんありがとうの会~たいせつなきみへ~」が15日、東京・有明のTFT HALLで営まれた。 【写真】生前の思い出を語る(左から)父・ひろし役の屋良有作、祖父・友蔵役の島田敏、初代ナレーターのキートン山田、祖母・こたけ役の佐々木優子、2代目姉・さきこ役の豊嶋真千子 TARAKOさんはフジテレビの人気アニメ「ちびまる子ちゃん」で、1990年1月7日の初回放送から35年にわたり、主人公・まる子の声を担当。実は当初、まる子役は別の声優に決まっていたが、2018年に亡くなった原作者さくらももこさんが、自分の分身であるまる子のイメージと違うと再度オーディションを行い、自身の声に似ているTARAKOさんを選んだ。それ以来、独特の声でまる子を演じ続け「TARAKO=まる子」のイメージで国民的な人気者だった。 2004年から2012年まで「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマに使用された楽曲「アララの呪文」に「爆チュー問題」として参加していたお笑いコンビ「爆笑問題」、「爆笑問題」所属の事務所「タイタン」社長の太田光代氏、日本テレビの天気予報キャラクター「そらジロー」の“相棒”気象予報士・木原実氏らが出席した。 父・さくらひろし役の屋良有作、祖父・さくら友蔵役の島田敏、初代ナレーターのキートン山田氏、祖母・さくらこたけ役の佐々木優子、姉・さくらさきこ役の豊嶋真千子ら“ちびまる子ちゃんファミリー”が同作オープニングテーマ曲「おどるポンポコリン」を披露。TARAKOさんへの感謝の気持ちを歌声に乗せた。 その後、報道陣の囲み取材に応じ、アフレコ時のTARAKOさんとの思い出を振り返った。豊嶋は声を詰まらせながら「2代目で不安もあったが、TARAKOさんの温かい雰囲気に包まれて、のびのびとできた。アフレコを楽しんでやっている人と姉妹として過ごす時間が、かけがえのない素敵な時間だったなと思っています」と涙した。 囲みの最後はそれぞれのキャラクターの声で一言ずつまる子へメッセージを伝え、TARAKOさんとの別れの悲しみを噛みしめた。 TARAKOさんは事務所の公式サイトなどによると、今年に入ってから病気を患い、闘病しながら仕事を続けていたと明らかにされている。 ▼キャラクター まる子へのコメント全文 お父さん「お~いまる子。TARAちゃんたくさんたくさんありがとな。また会いたいな~」 友蔵「まる子や。え~まる子そっちいくのかい。まる子待っておくれよ~」 おばあちゃん「まる子や、私もねもうすぐそっちに行くからね。あっためといておくれ。また飲もうね。孫と飲んじゃダメかね。またね」 おねえちゃん「まる子大好きだよ」 ナレーション「まる子はいつも友蔵の年金を充てにしているのである。なんでそんなに早くいったのか。順番が違うだろ。友蔵が先である。後半へ続く」