玉木宏「子どものお弁当を作ることもあります」リアルな子育てエピソード明かす
――子育ての中で、気づかされることもありますか? 「ありますね。身長が違うから当たり前なんですけど、まず、子どもたちの視点がとても新鮮です。『虫がいるよ!』と教えられた時、僕が見ている景色にそれはいなくて、子どもの視線まで下りると見えることがあるんです(笑)。“子どもたちには、世の中がこうやって見えているんだ”という発見にもなります。 実は今、自分の子どもが『なんで? どうして?』という時期を迎えていまして…(笑)。何を言っても『なんで?』と聞き返されてしまうので、“どういう答え方をしたらいいのだろう”と考えるのも面白いし、とても勉強になるんです。そういう気づきをもらえるのは、本当にありがたいです。 改めて初心に戻るというわけではないですが、こういう小さな発見を大事にしていきたいし、逆に子どもから教えられることが多いです。それがきっと、今後の役にも反映されるはずなので、自分の時間を大切に過ごして、仕事に還元できればいいと思っています」 ――1998年にデビュー、今年26年目に突入しました。改めて、俳優のお仕事は楽しいですか。 「人の心に残るものを作る仕事に関われることは、とても幸せだと思います。この世界に入った時、表面的な華やかなイメージに憧れる部分が多かったのですが、実際に歩んでみると、華やかな瞬間は一瞬でしかない。でも地道な作業をすることで、人に影響を与えるものを作ることができる。何年経っても、直接“この作品が面白かった。この役が好きです”と言っていただけると感動しますし、僕自身、元気になります。この先も、多くの方に観ていただける作品に携わることができたらうれしいです」
【玉木宏 プロフィール】 1980年1月14日生まれ。愛知県出身。1998年、俳優デビュー。2001年、映画「ウォーターボーイズ」に出演して注目を集め、2003年、連続テレビ小説「こころ」に出演し、一躍スターに。2006年、ドラマ「氷壁」で連続ドラマ初主演、映画「ただ、君を愛してる」で映画初主演を果たす。「のだめカンタービレ」「桜ほうさら」「あさが来た」「残念な夫。」「極主夫道」「スパイラル~町工場の奇跡~」(2019年テレ東系)ほか、代表作多数。ドラマ8「ジャンヌの裁き」(テレ東系)、1月19日(金)公開予定の映画「ゴールデンカムイ」にも出演。2月9日からはAmazon Originalドラマ「沈黙の艦隊シーズン1 ~東京湾大海戦~」がPrime Videoで世界独占配信される。 (取材・文/玉置晴子)
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