ダンスでフレイル予防 長野県朝日村の講座「いい汗」
ダンスを楽しみながら体を動かしフレイル予防につなげる健康運動講座「あさひDEですこ」が今月、長野県東筑摩郡朝日村のえべやかたくりの里で始まった。松本市出身のプロダンサーちびゆり(本名・小林悠里)さん(36)が展開する健康プログラム「健康ディスコ」を活用して新たに取り入れ、村内の60~90代がはつらつと取り組んでいる。 24日に今月2回目の講座が開かれ、約20人がディスコ音楽に乗せてダンスを楽しんだ。ちびゆりさんが手ほどきし、ステップを踏む、腕を交互に上に伸ばすなど初心者でも取り組みやすい振り付けを紹介。音楽がかかると参加者が笑顔で踊った。胸の前で両手を動かし「ワハハハ!」と笑う振りもあり、声を出して盛り上がった。 「みんなで踊ると楽しい」「いい汗がかける」と好評で、西洗馬の中村しのぶさん(68)は「初めてだけれどすごく楽しかった」と喜んだ。ちびゆりさんは「普段あまり使わない体の部分にアプローチする振りも盛り込んである。音楽の力で自然と体も動くと思うので、心も体もワクワクしながら元気になれる場にしたい」と願った。 村社会福祉協議会が村から受託する一般介護予防事業の一環。新型コロナウイルス禍の影響で参加者が運動強度の低い講座に流れる傾向があったため、ある程度強度のある内容を取り入れたところ、参加する年齢層が広がったという。4~6月はエアロビクスに取り組み、ダンスは9月まで取り組む。10月2日には成果発表会を予定する。
市民タイムス