母の日企画 DeNA・山本祐大、がんと闘う母に…元気を届けたい 「手作り牛丼」の恩返し
プロ野球選手からのありがとう―。5月12日は「母の日」。6球団の選手にお母さんへの思いと、色紙への一言をお願いしました。DeNA・山本祐大捕手(25)は、母・博美さんががんで闘病していることを明かし、これまでの感謝を語るとともに元気づける活躍を誓った。 母はがんで闘病しています。発症したのは一昨年の11月頃で、ちょうど僕が伸び悩んでいた時期でした。昨年の1月に手術を受け、今もいろいろな治療を続けています。なんとか元気づけたいと思い、昨年から1軍で必死に頑張ってきました。 小さい頃から野球をする姿を一番近くで見てくれて、今でも支えてくれています。しんどいタイミングをすぐに分かってくれて、連絡をくれるんです。僕はネガティブ思考なのですが、ポジティブにしてくれる言葉を掛けてくれます。うまくいくような声掛けが上手ですね。 母の作る牛丼が大好きです。他の牛丼の味とはちょっと違って、ご飯が甘くておいしいんです。4人きょうだいで、僕だけ食べるのが苦手でした。だけど、牛丼のときだけはがっついていました。僕の中ではナンバーワンです。 寮生活を送った京都翔英高校時代にも、母はタッパーに入れた牛丼を届けてくれました。それを冷蔵庫で冷やして、レンジで温めて食べていました。本当にありがたかったです。 頑張っている姿をテレビ画面越しに見てくれています。落ち込んでいる姿を見せたら、気持ちが落ちてしまうかもしれないので、なんとか結果を残せればと思っています。そういう強い気持ちを持ってプレーします。一試合でも多く出て、活躍しているところを見せたいです。母と一緒に闘います。 ★母の日とは 日頃の苦労をねぎらい、母に感謝の気持ちを伝える日。日本、米国ともに5月の第2日曜日で定着している。カーネーションを贈ることが一般的で、母が健在の場合は赤、亡くなっている場合は白。戦地の負傷兵の衛生改善活動を行っていたアン・ジャービスさんを追悼し、1907年5月12日に娘のアンナさんが教会で白いカーネーションを配ったことが起源とされる。