トレバー・バウアー

　元DeNAでメキシカンリーグのレッドデビルズに所属するトレバー・バウアー投手（33）がMLB提訴を示唆していることを米メディアが21日（日本時間22日）に伝えている。FOXニュースによると、データ分析の創始者とされるビル・ジェームス氏がXで「MLBはバウアーとの契約を（各球団に）積極的に働きかけなければ、10億ドル（約1550億円）の訴訟に負ける状況に陥るかもしれない」とつぶやいた。 　バウアーもこれに対して「本当はこの道（提訴）を選びたくはないが、今のように野球（MLB）から締め出されるなら、他に選択肢はないかもしれない。そうなってしまわないことを祈ります。証明可能な虚偽の疑惑のために自分のキャリアが奪われた。戻ることが許されることを祈ろう」と投稿している。 　2020年のサイ・ヤング賞投手のバウアーはDeNAで10勝4敗の成績を残してMLB復帰を目指したが、ドジャース時代に引き起こした女性への暴力や詐欺疑惑などのトラブルが障害となって契約にこぎつけることができず、メキシカンリーグ入り。ここまで8勝、防御率1・48と圧倒的な成績を残している。 　実力で復帰アピールを続けるバウアーに対し、敬遠してきたMLB関係者も再び注目し始めている。元ブルワーズ投手のセス・マクラング氏はXで、バウアーがすでにMLBからの出場停止処分を終えていること、現在メキシカンリーグで過ごしていることを踏まえ「彼はもう刑期を終えたと思う。処罰に関してはこれで終わりです。私が契約すべきだと思うチームは…レイズ、ブルワーズ、パドレス、カブス、ロイヤルズ、ツインズ」と6球団を挙げている。トラブルメーカーをめぐる流れが変わってくるか…。