年代別日本代表のエース・15歳忠願寺莉桜がインカレ3位相手に高校デビューへ 4月に大分・東九州龍谷高が福岡大と対決!
今夏の全国高校総体(インターハイ)でバレーボール競技の男女のメイン会場となる大分県中津市のダイハツ九州アリーナで、4月6日に九州の大学と高校を代表する女子チームによる交流試合が行われる。昨秋から同市が行ってきた改修工事(ゴムのような床材「タラフレックス」の導入と照明のLED化)が終了したのを記念し、福岡大と東九州龍谷高(大分)のカード(計5セット)が組まれた。午後2時半開始で観戦無料。 ■【関連】制服姿でにっこり 忠願寺莉桜が卒業式で立てた誓い、大分・東九州龍谷高で「お姉ちゃんと日本一に」 福岡大は2023年の九州大学リーグ(1部)を春秋連覇し、全日本大学選手権(インカレ)で3位に入った。原動力となったキャプテンでセッターの川副華笑(かわぞえ・かえで)は今春卒業し、Vリーグ女子1部(V1)の東レアローズに入団。九州文化学園高(長崎)出身の川副をはじめ、毎年九州の選手を中心に好チームをつくり上げる米沢利広監督の指導には定評があり、今年も悲願の「打倒関東勢」を目指して鍛錬を重ねている。 注目は熊本信愛女学院高出身の新4年生でミドルブロッカーの山下愛可(あいか)と、西原高(沖縄)から今春入学するアウトサイドヒッターの菊地怜以亜(れいあ)だ。特に菊地は身長179センチの高さを生かしたスパイクが持ち味で、年明けの全日本高校選手権(春高バレー)では沖縄県勢の女子で12大会ぶりとなる初戦突破に貢献した。高校2年時には全国高校選抜候補合宿にも招集されるなど将来性も高く、大学でのさらなる成長が期待されている。
世代別代表のセッターも
迎え撃つ東九州龍谷高は通称「東龍(とうりゅう)」と呼ばれる高校バレー界の強豪。学校所在地の中津市でインターハイが開かれるとあって「地元V」に向けて燃えている。キャプテンのミドルブロッカー忠願寺風來(ちゅうがんじ・かえら)を中心に2月の全九州選抜高校大会を8連覇し、好スタートを切った新チームに4月から有望な1年生が加わる。 中でも忠願寺の妹、15歳の莉桜(りおん)は稙田南中(大分)時代に「中学ナンバーワンアタッカー」と呼ばれた逸材だ。182センチの長身から硬軟自在に打ち分けるアタックが魅力で、年代別日本代表のエースも務める。相原昇監督は「スケールが大きいだけでなく、バレーに向き合う姿勢も素晴らしい」と評する。西部中(佐賀)から入学する吉村はぐみも年代別代表のセッターとして活躍。ともにコンディション次第では高校でのデビュー戦となる可能性がある。 (西口憲一)
西日本新聞社