大雪でも問題なし クルミの実を探すニホンリス、ひょいっと上げた顔は雪まみれ
茅野市運動公園で7日、ニホンリスが降り積もった雪をせっせと掘り返す姿が見られた。この日は晴れて周囲の木の影が雪に模様を描く中、リスは時折雪まみれの顔を上げ、掘った穴から周りの様子をうかがっていた。 【写真】クルミの実を探して顔を雪まみれにしたニホンリス
穴掘りの目的は、備蓄した餌を探すため。15センチほど積もった地面に近くの木から降り、雪をまき散らしながら掘り始めた。2分ほどでクルミの実を見つけ出し、くわえて木の幹に飛び移って登っていった。しばらくすると、高い所から、殻を割る作業の小さな音が聞こえた。
年間300日以上観察に通う茅野市宮川の橘田利幸さん(80)によると、ニホンリスは今、恋の季節。交尾が1月20日ごろに始まり、例年より10日ほど早いという。「観察するときは近づきすぎないで、生態に興味を持ちながら見てほしい」と話す。