〔米株式〕NYダウ続伸、273ドル高=ナスダックは安い(24日午前)
【ニューヨーク時事】週明け24日午前のニューヨーク株式市場は、米インフレ動向に関心が集まる中を、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前週末終値比273.66ドル高の3万9423.99ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は18.20ポイント安の1万7671.16。 この日は目立った米経済指標の発表がなく、米長期金利の落ち着きを好感した買いや、四半期末を前にこれまで売り込まれた銘柄などを中心に買い戻しが入っている。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の想定利下げ回数を1回に減じたものの、市場では利下げ期待も根強く見方が分かれている。今週はFRBがインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)物価指数や、複数のFRB高官らの講演が予定されており、内容を見極めようと様子見姿勢も広がっている。 一方、エヌビディアやTSMC(台湾積体電路製造)、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)などの半導体銘柄が総じて下落し、投資家心理の重しとなっている面もある。 個別銘柄では、IBM、シェブロン、ボーイング、ビザなどが買われる一方、セールスフォースやインテルなどのハイテク関連銘柄の下落が目立つ。