『ワンピ』いまだ能力不明な猛者たち 折り紙付きの実力者も戦闘方法は謎だらけ
序盤から謎のまま…革命軍総司令官ドラゴンの能力は?
「週刊少年ジャンプ」(集英社)の看板漫画『ONE PIECE』(尾田栄一郎)には、初登場から時間がたった後に正体や能力が明らかになるキャラクターが多く登場する。しかし中には、初登場からずいぶん時間がたっていても、いまだその能力が明かされない者もおり、ファンからの注目を浴びている。 【写真】鋭い眼力で迫力満点…能力が明かされていないモンキー・D・ドラゴンの姿 ※以下、作品の内容に関するネタバレを含む記述があります。 ○モンキー・D・ドラゴン 主人公モンキー・D・ルフィの父であるモンキー・D・ドラゴンは、作中に登場する人物のなかでも多くの顔を持つキャラクターだ。ルフィの父であることはもちろん、革命軍の総司令官という立場や、天才科学者Dr.ベガパンクと長年の付き合いがあったことなどが明かされている。 初登場は、麦わらの一味が“偉大なる航路(グランドライン)”に突入する直前に立ち寄ったローグタウンだった。かなり序盤に登場したキャラクターにも関わらず、どんな戦闘能力を持っているのか、悪魔の実の能力者であるのか、ということすら不明である。 ただし、作中ではドラゴンが現れる場所には風が吹いている描写がいくつかある。また、108巻1099話では、バーソロミュー・くまと別れる際「運命の風の赴くままにだ 友よ」と運命を風にたとえる意味深な描写もあった。 このことから複数のファンのあいだで、ドラゴンは風に関する悪魔の実の能力者ではないかと考察されている。 ○ベン・ベックマン ルフィの恩人であり四皇のひとりでもある“赤髪のシャンクス”の右腕、ベン・ベックマンも、具体的な戦闘能力が分かっていない人物のひとりだ。コミックス8巻の質問コーナー“SBS”では、作者の尾田氏が彼のことを一番IQの高いキャラクターとしてあげているが、その高い頭脳を使ってどんな戦闘をしているのかは謎のままだ。 さらに、106巻のSBSでは「ベックマンは女性が大好き」という設定が、107巻SBSでは、ユースタス・キッドの左腕を奪ったのはベックマンだという事実が明かされている。また、マリンフォード頂上戦争では海軍大将の黄猿をけん制したシーンも描かれ、かなりの実力者であることは間違いない。しかし、詳しい能力については描かれていないため、ファンからはさまざまな憶測が飛び交い「黄猿を止めたのは覇王色の覇気かな?」と予想する声もあった。 ○ロキ ロキは巨人族の王子で、ホールケーキアイランド編で元四皇の“ビッグ・マム”ことシャーロット・リンリンの娘であるローラに求婚したものの、結婚を嫌がるローラに逃げられてしまったことが明かされている。また、ビッグ・マムの過去編では、ロキの誕生を祝う様子が描かれていた。 本編ではついに1130話でその姿を現したが、どんな力を持っているのかは不明である。ただ、目隠しをされた状態で捕らえられていたことから、一部のファンのあいだでは「目を使う能力なのかな?」と予想の声があがっていた。 父であるハラルド王を殺し、“伝説の悪魔の実”を奪ったというロキ。伝説の悪魔の実とはどんな能力なのだろうか。ロキが舌を出したビジュアルであること、アラバスタ王国やワノ国の守護神が“ジャッカル”や“大口真神”などイヌ科の能力だったことに注目したファンもいるようだ。これらの前例から「エルバフの伝説の悪魔の実も“イヌイヌの実”では?」という意見が見受けられた。 尾田氏は、読者の予想を超え、あっと驚くような能力を用意しているかもしれない。いい意味で期待が裏切られるのを楽しみに待ちたいものである。
カキMONO.1