前田健太、クオリティ・スタート達成目前にアクシデントで降板
タイガースの前田健太は現地6月28日(日本時間29日)、敵地エンジェルスタジアムでのエンジェルス戦に今季3勝目を期して先発登板すると、6回途中の段階で2失点と好投するも、ピッチャー返しが直撃したことによる負傷で降板を余儀なくされた。
結局、右腕は5回1/3、87球、6安打2失点、4奪三振1四球と、クオリティ・スタートまであと一歩というところでの悔しい降板となった。試合はタイガースが2-5で敗れ、前田に勝敗はつかなかった。
地元紙『デトロイト・フリープレス』は、試合後に電子版に掲載したレポートの冒頭で、アクシデントによる右腕の降板について、次のように触れた。
「打球初速94.4マイル(151.9キロ)のピッチャー返しが直撃」したことで、「タイガースは腰の負傷によりマエダを失ったが、同様にエンジェルスタジアムにて、金曜に行われた4戦シリーズの第2戦も落とした」とつたえた。
さらに記事では、この日の前田について、「腰を負傷するまで、マエダは悪い立ち上がりからのバウンスバックを果たすなか、悠々と投げていた」と前置きした上で、初回に2ラン本塁打を被弾した場面について以下のように伝えた。
「フライボール投手として知られるマエダは、今季59回1/3を投げて12本塁打を被弾しており、被本塁打率(9イニングあたりの被本塁打)はキャリアワーストの1.8本となっている」と、今季の課題を指摘しつつ、「それ以後、マエダは落ち着いた」とした上で、試合の中で調子を上げた前田の投球について伝えた。
同じく地元紙の『デトロイト・ニュース』は、同日付で電子版に掲載した試合のポート記事の中で、この日の右腕について、「タイガース先発のケンタ・マエダは、今季まだ3度目となる6回を投げ終えるまで残り二死だった」とした。
その上で、「彼は試合開始から2人目の打者に打たれた2ラン弾を克服し、その後もクリーンでないイニングはあったものの、要所で必要とされた重要な投球を決めた」とした上で、打球直撃のシーンを伝えた。
J SPORTS 編集部