【'24年最注目のお笑いコンビ独占告白】『はるかぜに告ぐ』が今年売れると断言できる「納得のワケ」
「まだ本気で芸人になりたいって、気持ちになってないんです」一色 「変人コンビ!?いやいやちょ~真面目なルーキーです」とんず 【未掲載カット】独特の空気感がくせになる! "はるかぜに告ぐ" といろ&とんずの素顔写真 「フライデーって聞いてビビってます。最近も先輩が撮られましたし……。絶対に大阪には来ないでほしいですね」 警戒心を露(あらわ)にするのは、昨年4月にデビューしたばかりのお笑いコンビ『はるかぜに告ぐ』のとんず(25・左)だ。お嬢様キャラでボケの一色といろ(26)と、とんずの毒のあるツッコミが織りなす独特の世界観に、″中毒者″が続出している。 二人が大きな注目を集めたのは昨年12月に開催された『THE W』だ。芸歴1年目で決勝戦へ進出。その実力は『M-1グランプリ』の審査員を務める『ナイツ』の塙宣之(45)も「すごいとしか言いようがない。売れると思う」と太鼓判を押すほどだ。そのことについて水を向けると、とんずは笑顔を見せた。 とんず「その通りですね(笑)。嘘です、嘘です。『THE W』前は毎日ネタと向き合いました。普段は一人でネタを作るんですが、その時は二人で案を出し合って。あと前回女王の『天才ピアニスト』さんや、他の先輩からもたくさんアドバイスをもらいました。どんどんネタが広がっていって、とにかく楽しかったです」 といろ「決勝戦の後、仕事量は7倍くらいに増えました。今までは週1回だったライブにも、ほぼ毎日、呼ばれるようになりました。嬉しいですね」 とんず「最後は負けちゃいましたが、達成感はすごかった。決勝戦の後に飲んだ酒はうまかったな~~! 3年以内には決勝に行きたいって思ってたんで、去年の『W』でのデキは100点ですね」 といろ「一つだけ問題があって。芸人になることは親にしか言ってなかったんですが、友達にバレ始めたんです(笑)」 とんず「嘘やん。言ってなかったん?」 といろ「ホントよ。でも、変に隠さなくてよくなったから、却(かえ)って良かったかも」 昨年は賞レース以外にも、フジテレビのバラエティ番組『深夜のハチミツ』に抜擢された。快進撃を続ける二人だが、結成の決め手は意外なものだ。 とんず「養成所のライブで、ピンで出ていたといろさんを初めて見てびっくりしました。もう……圧倒的に面白くなくて! セリフも覚えてないし、本当にダントツでつまらなかった(笑)」 といろ「もう! やめて!」 とんず「でも、なんか見ちゃう人だなって。私がネタを書いたら、この人絶対面白くなるって思ったんです。それで1ヵ月でいいから組まないか、と誘いました」 養成所在学中の’22年に初めて出た『M-1』で3回戦に出場するなど、すぐに賞レースでは知れた存在になった。よほど相性がよかったのかと思いきや、互いに相手のキャラクターについて聞くと「変わり者」と口を揃(そろ)える。 といろ「もともと芸人になる気はなかったんです。転職活動をする間に何か肩書が欲しいと思った時に、芸人って面白いかもと思い養成所に入りました。だから、まだ本気で芸人になりたいって気持ちになったことないです」 とんず「ほら、変でしょ?」 といろ「そんなこと言ったら、とんずは社会人としてはダメダメ。遅刻魔だし。あと私とは真逆で酒もよく飲むし、タバコも吸う」 とんず「服装とかも全然違いますね。といろさんはTシャツやGパンは庶民の服だとか言って、着ないもんね」 といろ「そんなことはないけど。小学校から高校までずっと私立だったから、周りにそんな服装の子がいなかっただけ」 趣味も性格も正反対。だからこそ二人にしかない独特な空気感を生み出せるのだろう。最後に今後の意気込みを聞いた。 といろ「まだ芸人としての自信はないですが、『THE W』で決勝に行けたことは大きかったです。胸を張って堂々と漫才ができるように努力していきたいです」 とんず「目標は賞レースでの優勝。とにかく結果を出したいです。そのためにネタも書きまくる。私たちは天才でも変人コンビでもなく普通の新人。これからもちょ~真面目にやっていきたいです」 ベテランも認める実力と、独特の個性。今年は二人の名前を頻繁に見ることになるに違いない。 ◆(右) いっしき・といろ:’97年生まれ、大阪府出身。ボケ担当。2年間、Webディレクターとして勤務した後、吉本興業の大阪NSCへ。将来はナレーションや、大好きと語る奈良県の旅ロケをしたいという ◆(左) とんず:’98年生まれ、兵庫県出身。ツッコミ担当。小学校時代から『ライセンス』のファンで、中学時代には芸人を志していた。有名になり、『クレヨンしんちゃん』の映画に出演するのが夢と明かす 『FRIDAY』2024年1月26日号より
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