数字が気になる(9月18日)
「暑さ寒さも彼岸まで」。朝夕の風にやっと、秋を感じられる。季節の移ろいとともに、「数字」への関心が日ごと高まる。政治に、スポーツに▼候補者9人の自民党総裁選。共同通信社が党支持層に電話調査したところ、上位3人の支持が27%、23%、19%で抜けていた。思惑が絡み、ゴールまで一転二転あるかどうか。海の向こうの形勢は63%対37%。米大統領選の候補者討論会は、思わぬ開きを生んだようだ。11月の投票に向け、差は広がるのか、反転するのか。命を狙ったとされる2度目の事件が影響するか否かも気になる▼県議会からの支持・不支持は0―100の様相だ。兵庫県知事のパワハラや告発文書を巡る疑惑は収拾がつかず、19日に不信任決議案が提出される。可決され、選挙になれば費用は10億円を超すとの報道も。本県の被災地で復興業務に従事した元官僚だけに、どこかよそ事ではない▼厳しい世論をよそに、知事は辞任を拒む。言い分はあろうが、混乱が続いては…。米大リーグでは、「50―50」の大記録達成が目前に迫る。フィフティフィフティには「折半」の意味も。どこかで自身に折り合いをつけ、県民のため塁を一つ進められないか。<2024・9・18>