高成長・インフレ沈静化の「ノーランディング」説の現実味
アメリカ経済の先行きにはさまざまな可能性が取り沙汰されてきました。最近話題なのは、「ノーランディング・シナリオ」だそうです。どういった内容なのでしょうか(写真:kelly marken/PIXTA)
最近まで、アメリカ経済の先行きについては「ソフトランディング」、あるいは「ハードランディング」のどちらかが有力視されてきた。 簡単に分類すれば、ハードランディング・シナリオは「急速な利上げでも、なかなかインフレが抑制できず、FRB(連邦準備制度理事会)はインフレ抑制を優先して利上げを継続する。そして金融引き締めによって景気が大きく悪化し、リセッション入りする」という見方だ。 これに対して、ソフトランディング・シナリオは「急速な利上げの効果から、景気は減速し、それに伴ってインフレも沈静化する。景気は拡大ペースが減速するが、リセッション入りは回避できる」という見方だ。
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新見 未来