2NE1やBLACKPINKをプロデュースしてきたTEDDYの経験やノウハウ

　加えて、韓国の一部メディアにおいて、THE BLACK LABELがMEOVVに対し「既存のK-POP歌手とは差別化されたプロデュース方式を適用し、すべてのメンバーが固有の魅力をいかんなく発揮できるようにする」戦略を今後用いるとの報道がなされている点にも注目しておきたい（※2）。TEDDYは今回、グループの方向性についてはかなり細かな部分までメンバーと話し合って決めているようで、コンセプトありきの活動というよりも、各メンバーの想いや考えが大いに反映された活動展開になる可能性は高いだろう。BLACKPINKのROSÉがTEDDYに多大なる信頼を寄せ、ソロ活動の拠点をTHE BLACK LABELに移したこともあり、アーティストとの関係構築が上手いプロデューサーであることを踏まえると、TEDDYとMEOVVのメンバー5人の信頼関係が生む新しいパフォーマンスには大いに期待したいところだ。 　そして、“グローバル展開”も彼女たちの今後の展開を考える上で欠かせないキーワードである。MEOVVは、ケイティ・ペリーやサム・スミスなどを成功させてきたユニバーサル ミュージックグループ傘下のキャピトル・レコードとパートナーシップ契約を締結している。また、欧米市場で受け入れられた2NE1やBLACKPINKをプロデュースしてきた経験、ノウハウ、独自の感性がTEDDY自身にあるため、そうした“勘所”も活かしながら、MEOVVをグローバルに活躍するアーティストへと押し上げていくのではないだろうか。 　いずれにせよ、MEOVVのキャリアはまだ始まったばかり。これからの活動の広がりに大いに期待しつつ、彼女たちが踏み出した大きな一歩を見守っていきたいところである。 ※1：https://www.chosun.com/entertainments/music/2024/09/06/RGMRQ7BMXSKMEAFJHMC3NNPRCU/ ※2：https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/1157384.html