部活を地域に完全移行、神戸市が運営団体を募集へ…会費1人3000円想定
神戸市教育委員会は16日、2026年秋から市立中学校の部活動を地域での活動に完全移行する「KOBE◆KATSU(コベカツ)」について、運営団体の募集を来年1月に始めると発表した。審査を経て3月下旬に登録クラブを公表する。
部活動の地域移行(地域展開)は、少子化や教員の過重労働問題を受け、主に公立中学校の部活動をクラブ化し、地域ぐるみで支える取り組み。神戸市では平日、休日ともに地域に完全移行する計画だ。
市教委によると、募集する運営団体は地域クラブや大学、NPO法人、民間企業などを想定しており、教職員の「兼業」も認めるという。▽3人以上の団体(学生のみは不可)▽市教委が指定する研修の受講▽事故やトラブルの未然防止に努めること――などが応募条件となる。
時間は平日2時間程度、休日3時間程度を基本とし、活動は年度ごとの更新制で、市教委への申請が必要。会費は団体で定めるが、市教委は1人月3000円程度を想定しているという。
1回目の募集は来年1月16日~2月16日、市のオンライン申請システム「e―KOBE」で受け付け、3月中に登録団体を決定。6月頃にも2度目の募集を始める予定で、受け入れ可能な団体では25年9月頃から部活動と並行して活動を始める構想だ。福本靖教育長は「通っている学校や近隣で活動できるよう、現状の部活動と同程度のクラブ数を確保できるよう調整したい」と話した。