合併契約に調印し記念撮影する８ＪＡの関係者ら＝４日、和歌山市

和歌山県内各地域の８つのＪＡ（農業協同組合）は２２日、各ＪＡの総代会で、合併して県で１つのＪＡとなることをそれぞれ承認した。今月４日、合併契約に調印しており、来年４月に新たな「和歌山県農業協同組合」が誕生する。都道府県で１つのＪＡとなるのは全国で７例目。合併後の組合員数は約１９万２千人（全国３位）の規模となる。 新しいＪＡは、貯金残高が１兆８３３４億円（全国４位）▽長期共済保有高が３兆１１１６億円（同５位）▽購買品取扱高が３０５億円（同４位）▽販売品取扱高が５６０億円（同４位）－と国内有数の規模となる。合併後の運営については、魅力ある力強い農業の実現▽販売高６００憶円を誇る果樹・園芸産地の堅持▽地域の活性化への貢献－などを掲げている。 合併を承認したのは、わかやま▽ながみね▽紀の里▽紀北川上▽ありだ▽紀州▽紀南▽みくまの－の８ＪＡ。合併により、重複する業務や機能を集約して合理化や効率化を進め、経営基盤を強化する。従来の８ＪＡには地域本部を置いて、地域の声も尊重する。 ８ＪＡは農業人口の減少や高齢化などに対応するため、平成２７年から合併を検討。今月４日、和歌山市内のホテルで合併契約に調印していた。