首里城の復興願い、華やかな「琉球王朝絵巻行列」…那覇・国際通り
2019年10月の火災で、正殿など7棟が全焼するなどした首里城の復興を願う「首里城復興祭」が2日、那覇市内で始まった。市中心部の国際通りでは、琉球王朝の華やかさを表現した「琉球王朝絵巻行列」が行われ、大勢の観光客が琉球の歴史に触れた。4日まで。 【動画】首里城の火災…那覇市消防局撮影
絵巻行列では、赤を基調としたきらびやかな衣装を身にまとった琉球国王や王妃が通ると、沿道に集まった多くの人が写真や動画に収めていた。3、4日は首里城公園周辺で、古式ゆかしい催しや伝統芸能の披露などが企画されている。
一方、同公園北側では2日、79年前の沖縄戦で破壊されるなどした琉球国王の世継ぎの屋敷「中城御殿」の再建に向けた起工式が行われた。
発掘調査の結果や米軍が撮影した写真などを基に外観を再現し、歴史・文化の継承を目的とした体験学習施設として整備する。完成は、正殿と同じ再来年の秋を見込んでいる。