北陸や東北で真夏日 来週中頃から全国的に暑さレベルアップ 熱中症対策のポイントは
来週中頃から暑さのレベルアップ
GWは5月5日(日:こどもの日)が暑さのピークで、夏日地点は今年初めて500地点超え、真夏日地点は116地点と今年初めて100地点を超えました。 GW明けは列島を前線が通過し、この時期としては強い寒気が南下。8日(水)は北海道の稚内市や宗谷地方、網走地方などで1~3センチの積雪。9日(木)は、関東北部の奥日光などでみぞれや雪。10日(金)朝は、東京や名古屋・大阪でも約1か月ぶりに一桁の気温になるなどヒンヤリ。朝と日中の寒暖差が大きくなりました。 来週中頃、15日(水)頃からは、広い範囲で晴れて、夏日・真夏日続出。暑さのギアが一段上がる見込みです。 15日(水)は全国のアメダス6割で夏日、18日(土)は7割近くで夏日予想。朝から気温が高くなる所も増えてくる見込みです。
気象庁は、九州~北海道にかけて5月15日(水)頃から、平均気温がかなり高くなるとして、「高温に関する早期天候情報」を発表しました(5月9日発表)。この情報は、この時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。 まだ身体が暑さに慣れていないため、熱中症に注意が必要です。
熱中症予防のポイント
熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。 ①日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。 ②できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。 ③暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、こまめに室温を確認しながら調節するとよいでしょう。なお、感染症対策として換気を行う場合は、窓とドアなど2か所を開放したり、扇風機や換気扇を併用したりするのが、おススメです。換気後、エアコンの温度は、こまめに再設定してください。
日本気象協会 本社 福冨 里香