川栄李奈×オークラは相性抜群 『となりのナースエイド』は“見たことない”エンタメに?
川栄李奈主演の日本テレビ系新水曜ドラマ『となりのナースエイド』が2024年1月クールに放送されることが発表され、脚本を放送作家としても活躍中のオークラが手がけることも明らかになった。 【写真】『3年A組』出演時の川栄李奈 芸人から放送作家へと転身し、『ゴッドタン』(テレビ東京系)、『バナナサンド』(TBS系)、TBSラジオ『バナナマンのバナナムーンGOLD』など多数の人気バラエティやラジオ番組の構成に携わってきたオークラ。バナナマン、東京03、おぎやはぎのコントライブも数多く手がけており、お笑い好きなら知らない人はいないだろう。特にバナナマンとの関わりは深く、「第3のバナナマン」とも呼ばれることも。一方、『素敵な選TAXI』(カンテレ・フジテレビ系)、『ドラゴン桜』(TBS系)などの脚本も手がけるなど、一つの肩書きに縛られず、面白いものを人々に届けてきた稀代のエンターテイナーである。 当人も「さまざまなカルチャーが融合するコントライブを作り上げる」という明確な目標を持っており、その一つの集大成と言えるのが今年3月に開催された「東京03 FROLIC A HORIC feat. Creepy Nuts in日本武道館『なんと括っていいか、まだ分からない』」だ。東京03とCreepy Nuts、さらには様々なカルチャーシーンで活躍する人たちをゲストに迎えた同公演。コントや演劇、音楽が一体となった、今までに見たこともない新しいエンタメがそこにはあった。 『となりのナースエイド』は、『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』(日本テレビ系)や映画『仮面病棟』の原作者で、現役医師である作家・知念実希人の同名小説を実写ドラマ化した作品。医療現場における“縁の下の力持ち”ナースエイド=看護助手の桜庭澪(川栄李奈)が、尊敬する外科医とぶつかりながらも親身に患者の心に寄り添う姿を描いた“医療ライフエンターテインメント”だ。単なる医療ドラマでも、医療コメディでもなく、わざわざ“エンターテインメント”と謳っていること。また、オークラが脚本を手がけることからも様々な仕掛けが用意されているのは間違いない。特に気になるのが、主人公である澪が抱えるという秘密。公開された宣伝写真でも、その秘密につながる何かを右手に持った澪が映し出されている。患者の心を癒す笑顔の裏に何があるのか、考察もはかどりそうだ。 一方で、予想だにしない展開の中にグッとくるものがあるのがオークラのコント。特に彼が生み出す、現実世界にいそうでいないキャラクターは秀逸で、一見厄介だが人間味に溢れていて徐々に愛おしみが増してくる変わり者が多い。 それと相性が良さそうなのが、オークラが手がけた東京03のコントライブ2018にゲスト出演した川栄。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で演じた3代目ヒロインのひなたがそうだったが、全体的にコミカルなキャラクターでありながら、仕事や恋に悩む等身大の女性を川栄が演じていて、共感と応援の気持ちが湧き上がってきた。本作の澪は医師免許や看護師資格を持っていないにもかかわらず、患者を想うが故に色々なことに首を突っ込んで一部の医師や看護師から煙たがられているキャラクター。ともすれば、視聴者にもマイナスなイメージを持たれそうなところを、オークラの手腕と川栄の巧みな感情表現で応援したくなる気持ちに変えてくれるだろう。 あまり知られていないナースエイドのリアルなお仕事事情とともに、澪の秘密も含め二転三転するドラマ展開に期待したい。
苫とり子