中村「ケガをせず1試合1試合全力でDDTの選手たちと闘います」

中村に勝利したMAO

　DDTプロレスが4月26日、東京・ひがしんアリーナ（墨田区総合体育館）でプロハンドボールチーム・ジークスター東京とのコラボイベント「DDZT」を開催した。DDT UNIVERSAL王者のMAOは復帰戦の中村圭吾を退け8度目の防衛に成功した。 　これまでヒザの故障のため欠場、復帰を繰り返してきた中村は昨年4・15新宿FACE以来、丸1年ぶりの復帰戦。本人の強い要望を、中村をかわいがってきたMAOが受け入れてタイトルがかけられることになった。 　中村はコーナートップからトペコン・ヒーロ、スワン式ミサイルキックで攻め込む。ミドルキックの応酬で意地の張り合い。中村がリバース・フランケンシュタイナー、蒼魔刀とHARASHIMAムーブ。さらにダイビング・ヘッドバットを狙うも自爆。MAOはフロント・ハイキック連発。旋風脚はかわされるも、みちのくドライバーⅡ、後頭部への掌底もカウントは2。ならばとキャノンボール450°を決めて3カウントを奪った。 　貫録勝ちを収めたMAOは「ケガしたとこは大丈夫か？　復帰おめでとう。本当に強いプロレスラーというのは、年間何百試合、ケガしないで出続けること。勝ってるから強いんじゃねぇ。プロレスラーは試合し続けるから強いんだ。圭吾、強いレスラーになれ！」と愛のエール。 　バックステージでMAOは「ケガなく復帰戦を終えてくれた。それだけで俺は感慨深いものがあるけど、大事なのはその先。殴り合いが弱くたって、極めっこが強くたって弱くったっていいよ。年間何百試合も出続けて、チャンピオンはその先で激しい試合をし続けて、ベルトを持ち続けてベルトを持ち続けてるわけで。その点で言えば、まだまだ弱い。ここから強くなるんだよ。アイツが強いレスラーになったとき、俺は本当にうれしいかな。（フィニッシュ技は）ちっとは強さが身についてきたかと思って。最上級のプレゼント。最近は滅多に獲らない技だから。出した意味を、ありがたみを感じて頑張ってほしい」とコメント。 　中村は「応援の力で1年ぶりに復帰させていただきました。これからMAOさんが言った強いプロレスラーを目指して、ケガをせず1試合1試合全力でDDTの選手たちと闘います」と誓った。 【大会名】DDT×ジークスター東京 特別興行「DDZT」 【日時】2024年4月26日（金） 【会場】東京・ひがしんアリーナ（墨田区総合体育館） 【観衆】687人 ▼ダークマッチ　3WAYマッチ　15分一本勝負 ●夢虹　vs　イルシオン　vs　須見和馬○ 7分39秒　横入り式エビ固め ▼オープニングマッチ　DDT UNIVERSAL選手権試合～中村圭吾復帰戦　60分一本勝負 ＜王者＞○MAO　vs　中村圭吾●＜挑戦者＞ 13分26秒　片エビ固め ※キャノンボール450°。第12代王者が8度目の防衛に成功。 ▼第二試合　30分一本勝負 ○樋口和貞＆高鹿佑也　vs　納谷幸男＆瑠希也● 11分41秒　カナディアン・バックブリーカー ▼第三試合　KO-D10人タッグ選手権試合～ノータッチルール　60分一本勝負 ＜王者組＞クリス・ブルックス＆高梨将弘＆○アントーニオ本多＆正田壮史＆メカマミー　vs　大鷲透＆大和ヒロシ＆松永智充●＆高尾蒼馬＆川松真一朗＜挑戦者組＞ 7分44秒　片エビ固め ※正田のチカラKOBUムキムキ。第9代王者組が2度目の防衛に成功。 ▼第四試合　アイアンマンヘビーメタル級選手権試合　60分一本勝負 ＜王者＞●ウナギ・サヤカ　vs　ウナギ三四郎○＜挑戦者＞ 7分46秒　片エビ固め ※ストーンコールド・スタナー。ウナギ・サヤカが防衛に失敗、ウナギ三四郎が第1626代王者となる。 ▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合 ＜王者＞●ウナギ・三四郎　vs　ウナギ・サヤカ○＜挑戦者＞ 18時23分　横入り式エビ固め ※ウナギ・三四郎が防衛に失敗、ウナギ・サヤカが第1627代王者となる。 ▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合 ＜王者＞●ウナギ・サヤカ　vs　ウナギ・三四郎○＜挑戦者＞ 18時25分　横入り式エビ固め ※ウナギ・サヤカが防衛に失敗、ウナギ・三四郎が第1628代王者となる。 ▼第五試合　BURNINGvsThe37KAMIINA！　30分一本勝負 ○遠藤哲哉＆飯野雄貴　vs　勝俣瞬馬＆To-y● 11分16秒　片エビ固め ※バーニングスター・プレス ▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合 ＜王者＞●ウナギ・三四郎　vs　ジスター○＜挑戦者＞ 19時3分　体固め ※ウナギ・三四郎が防衛に失敗、ジスターが第1629代王者となる。 ▼第六試合　スペシャルシングルマッチ　30分一本勝負 ○HARASHIMA　vs　平田一喜● with 足立玉助 12分17秒　片エビ固め ※蒼魔刀 ▼セミファイナル　KO-D6人タッグ選手権試合　60分一本勝負 ＜王者組＞秋山準＆男色ディーノ＆●大石真翔　vs　佐々木大輔○＆KANON＆MJポー＜挑戦者組＞ 15分28秒　クロス・フェースロック ※D・O・Aが5度目の防衛に失敗、佐々木組が第54代王者組となる。 ▼メインイベント　KO-D無差別級選手権試合　60分一本勝負 ＜王者＞○上野勇希　vs　彰人●＜挑戦者＞ 28分49秒　体固め ※WR。第82代王者が4度目の防衛に成功。 〈写真提供：DDTプロレスリング〉