バイデン氏、退任前のイタリア訪問を中止 LA山火事対応で
(CNN) バイデン米大統領は8日夜、退任前に予定していたイタリア訪問を中止すると発表した。カリフォルニア州ロサンゼルスで広がる山火事への対応に集中するためとされる。 ホワイトハウスのジャンピエール報道官によると、バイデン氏は8日にロサンゼルスを訪れて警察や消防、救急当局者らと面会し、大規模災害宣言を承認。夜に戻った後、連邦政府による今後数日間の対応を指揮するためにイタリア訪問の中止を決めた。 ロサンゼルス郡では強風にあおられて6件の火災が続いている。カリフォルニア州のニューサム知事によると、死者は8日夜までに5人確認され、さらに増える恐れがある。 ホワイトハウスのカービー広報補佐官(国家安全保障担当)によれば、バイデン氏は9日にローマ入りし、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇やイタリアのメローニ首相、マッタレッラ大統領との会談で世界平和推進に向けた取り組みを話し合う予定だった。 さらに両国間の緊密で永続的な関係を強調し、主要7カ国(G7)の議長を務めるメローニ氏に感謝の意を表明。G7が合意したウクライナ向け融資を確認する構えだった。 訪問にはバイデン氏の妻ジル氏も同行し、世界食糧計画(WFP)のマケイン事務局長と面会することになっていた。 バイデン氏は昨年10月にも、ハリケーン対応でドイツ、アンゴラへの外遊を取りやめていた。