「今後も打力との兼ね合いによる併用制が続くのでは」…村田真一【巨人捕手起用分析】
5月中旬から岸田のスタメンマスクが増えましたが、それはシンプルにバッティングで結果を残していたからでしょう。リード面もそうですが、打撃との兼ね合いは当然あります。阿部監督が一番に考えているのは「いいキャッチャーを使う」ということではなく「巨人がどうやったら勝てるか」ですから、常にそこを追い求めながらオーダーを組んでいるわけです。
ただ、岸田のバッティングの調子が最後まで続くとは考えていないと思います。小林の力はまだまだ必要ですし、大城の打撃が戻ってくれば、また大城が中心になるかもしれない。そのときのバッティングの調子を含め、今後も3人の併用が続いていくのではないでしょうか。私自身、1人のキャッチャーに依存するのではなく、力のある複数のキャッチャーによる併用制のほうがチーム力は安定すると思っているので、現在の形は良いと思って見ています。 写真=BBM
週刊ベースボール