米国株式市場=S&Pとナスダック最高値、エヌビディア時価総額世界首位に
[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が終値ベースの過去最高値を更新して取引を終えた。半導体大手エヌビディアの最高値更新を受けた。一方、予想を下回る米小売売上高を背景にダウ工業株30種平均はほぼ変わらずだった。 エヌビディアはこの日、時価総額がマイクロソフトを抜いて世界首位となった。 他の半導体株も買われ、フィラデルフィア半導体指数は最高値を記録した。クアルコム、アーム・ホールディングス、マイクロンは2.1─8.7%上昇し、マイクロンは最高値を更新した。 ビーコン・キャピタル・マネジメントのファイナンシャル・アドバイザー、タイ・ドレイパー氏は「まさにAI(人工知能)ストーリーだ」と語った。 ナスダック総合株価指数は7日続伸した。半導体株の値上がりがアルファベット、アマゾン、メタ・プラットフォームズの下げを相殺した。 5月の小売売上高は前月比0.1%増と、市場予想の0.3%増を下回った。一方、5月の鉱工業生産は予想以上に好調だった。 これを受け、市場では連邦準備制度理事会(FRB)が年内2回利下げを行うとの観測が若干高まった。 この日のFRB当局者発言はさほど材料視されなかった。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、金利は徐々に低下すると述べ、リッチモンド連銀のバーキン総裁は、利下げを支持するにはさらに数カ月の経済統計を確認する必要があると述べた。 シティグループは、S&P総合500種の年末目標値を5100ポイントから5600ポイントに引き上げた。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.79対1の比率で上回った。 米取引所の合算出来高は109億6000万株。直近20営業日の平均は117億9000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 38834.86 +56.76 +0.15 38779.12 38936.93 38727.67 前営業日終値 38778.10 ナスダック総合 17862.23 +5.21 +0.03 17856.76 17890.52 17796.88 前営業日終値 17857.02 S&P総合500種 5487.03 +13.80 +0.25 5476.15 5490.38 5471.32 前営業日終値 5473.23 ダウ輸送株20種 14897.76 -35.14 -0.24 ダウ公共株15種 908.54 -0.27 -0.03 フィラデルフィア半導体 5765.12 +77.03 +1.35 VIX指数 12.30 -0.45 -3.53 S&P一般消費財 1463.71 -6.21 -0.42 S&P素材 561.74 -0.66 -0.12 S&P工業 1039.05 +5.70 +0.55 S&P主要消費財 826.87 +0.72 +0.09 S&P金融 684.08 +4.33 +0.64 S&P不動産 239.48 +0.87 +0.36 S&Pエネルギー 672.18 +3.11 +0.46 S&Pヘルスケア 1695.18 +1.96 +0.12 S&P通信サービス 302.81 -2.36 -0.77 S&P情報技術 4468.40 +27.11 +0.61 S&P公益事業 348.84 +0.06 +0.02 NYSE出来高 9.72億株 シカゴ日経先物9月限 ドル建て 38660 + 260 大阪比 シカゴ日経先物9月限 円建て 38610 + 210 大阪比