31歳女性が「祖母の介護」で交際相手と関係悪化…両親の「驚愕の発言」と予想しなかった影響
嫁姑問題が発展して最悪の展開に
そんなある日、突然に春香さんの転機が訪れました。数年前に祖父が亡くなって以降、何となく元気がなかった父方の祖母が要介護度1だと診断されたのです。(「要介護1」は、認知能力や運動能力の低下により、部分的な介護が必要な状態を指します。) 祖母の80歳を超える年齢を考えると、不思議ではないのかもしれませんが、春香さんはショックだったといいます。 祖母は、祖父と暮らした家を出ることなどを嫌がり、世話が必要なら身内に頼みたいと言うばかり。介護施設や訪問介護などを拒否したそうです。 祖母は本来であれば春香さんの父親か母親が介護をするところですが、「母と祖母の関係が最悪」という問題がありました。 二人はいわゆる嫁姑問題で険悪な仲になり、今でもまともに口も聞かず、春香さんの母親は祖母の介護を拒否したといいます。 母親は共働きで、それが原因で嫁姑問題が始まったこともあり、退職してまで祖母の介護など考えられなかったそうです。 一方の祖母の息子である春香さんの父親は、「介護は女性の仕事」という感覚でした。定年前だったこともあり、やはり介護離職などは考えられなかったそうです。そうして家族で話し合った結果、祖母との関係も比較的良好な彼女が介護を引き受けることになったといいます。 むしろ彼女としては祖母が心配で、進んで介護を引き受けました。 しかし、介護が原因で春香さんと翔太さんの関係は悪化していきます。
未婚のうちは実家で暮らすほうが一般的。ただし、こういうリスクも考えよう
国立社会保障・人口問題研究所の2021年「出生動向基本調査」によると、未婚男性の65.9%、未婚女性の72.1%が実家暮らしという結果になっています。 また非正規雇用の方より正規雇用の方ほどに未婚でも実家暮らしの割合は下がるものの、それでも男性正社員の59.6%、女性正社員の66.1%が実家暮らしです。社会に出たら実家を出るのが一般的かのように言われがちですが、実際には未婚のうちは実家で暮らすほうが一般的といえます。 実家暮らしには「家賃がかからない」などのメリットがある反面、「実家の問題に巻き込まれる」などのデメリットもあリます。介護以外にも、最近では引きこもりの兄弟姉妹や、いわゆる毒親・マザコンなどの類もよく聞く話です。 そして何より、実家でしか暮らさないと、「その環境の問題具合に気づけない」傾向にあることが厄介です。日常生活では特に問題なくても、結婚を機に問題になることも珍しくありません。結婚を考える際には、友人に相談するなどして、客観的に自身の環境を見直してみましょう。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 結婚話が進む中で、祖母の介護を引き受けることになった春香さんは、この後どうなるのでしょうか。 詳細は後編『31歳女性が「祖母の介護」で後悔…結婚予定だった男性に言われた「衝撃の一言」』で、ご確認ください。
山本 昌義(婚活FP【商標番号6652878】)