【ラグビー】大阪桐蔭が石見智翠館を下し8強入り 連覇狙う東福岡は名護に完封勝ちで準々決勝へ
大阪桐蔭高校(大阪第2)が第103回全国高校ラグビー大会の3回戦で同じBシード校の石見智翠館高校(島根)を37-10で下し、2大会連続の準々決勝進出を決めた。 大阪桐蔭は前半7分、敵陣深くに入りラインアウトからモールで押し込み先制した。 11分には、相手のゴールラインドロップアウトでボールを手にしたSO上田倭楓が約40メートルのドロップゴールを決め、東大阪市花園ラグビー場をどよめかせた。 大阪桐蔭は16分にもNO8上野凌大のブレイクで敵陣深くに入り、FWがゴールに迫ったあとすばやくボールを動かし、FB南野将生が抜けてトライゲッターとなった。 一方、石見智翠館は22分にゴールに迫り、バックス展開でワイドに振って右のスペースを攻略しようとしたが、ラストパスがスローフォワードで惜しくもトライならず。25分にはラインアウト失敗でチャンスを逃し、その1分後にも敵陣深くに入ったが、大阪桐蔭が接点のファイトでターンオーバー、17-0で折り返しとなった。 流れを変えたい石見智翠館は、後半早々の連続攻撃はトライにはつながらなかったものの、主将のCTB宮崎和史のペナルティゴール(PG)で14点差に詰めた。 しかし、しばらくディフェンスでがまんした大阪桐蔭は8分、連続攻撃でペナルティキックを得ると、クイックタップで仕掛け、LO吉田鷹也が前に空いたスペースを突いてトライを決めた。 石見智翠館は食らいつき、13分、ハイボールの競り合いでこぼれたボールをキープし、ワイドに動かしてWTB近藤漣汰が左外を駆け上がり、タックラーを振りきってトライを奪い返した。コンバージョンも成功で再び14点差となった。 だが、20分、トライチャンスだった大阪桐蔭に対し石見智翠館は反則を犯し、イエローカードを提示されシンビンで苦しくなる。 数的有利となった大阪桐蔭はその後、SO上田がPGを2つ決め点差を広げると、27分にはディフェンスでボールを奪い返し、FL稲田晴紀のトライにつながって勝負を決めた。