没後20年 オードリー・ヘップバーンの未公開映画がついに公開!
日本をはじめ世界中に多くのファンを持つ英女優のオードリー・ヘップバーン。1993年1月20日に亡くなったヘップバーンは、今年が没後20年となる。今冬、唯一の未公開作品だった映画「マイヤーリング」がいよいよ公開される。
「ローマの休日」でアカデミー賞
ヘップバーンは、第二次世界大戦勃発前の1929年にベルギーで生まれ、幼い頃から習っていたバレエを学ぶために英国へと渡り、女優人生をスタートさせる。 英国でいくつかの作品に出演した後、22歳の時にブロードウェイ作品「ジジ」の主役に抜擢されて注目を集め、2年後の1953年に公開された主演映画「ローマの休日」でアカデミー主演女優賞を獲得したのはあまりにも有名だ。 その後も、女優として活躍を続け、「麗しのサブリナ」(54年)、「ティファニーで朝食を」(61年)、「シャレード」(63年)、「マイ・フェア・レディ」(64年)などの作品に出演。アカデミー賞のほか、ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞など、数々の栄冠を手にしている。 54年には舞台「オンディーヌ」でトニー賞にも選ばれているほか、他界した後にもグラミー賞とエミー賞を獲得。アカデミー賞、エミー賞、グラミー賞、トニー賞の受賞経験を持つ稀有な女優として知られている。
「史上最高の美女」1位に
その功績は米国映画協会が選定する「最も偉大な女優50選」で3位に入っていることでも分かるだろうが、ヘップバーンの偉大さは女優としてだけでなく、一人の女性としても世界中の多くの同性たちから憧れと羨望のまなざしを浴びていることだ。 ヘップバーンといえば、そのキュートなファッションも人気だが、米国の通信販売会社による「20世紀最高の美女」アンケートや大手飲料水メーカーによる「史上最高の美女」アンケートにおいて、マリリン・モンローやマルティーヌ・キャロルらハリウッドの人気女優たちを抑えて1位に輝いた。 モンローやキャロルらが当時イメージされた美女の典型ともされた彫の深い顔立ちにグラマラスな肉感的なボディーの持ち主だったのに対し、猫目とも称される大きな瞳と太い眉に象徴されるファニーフェイスに、肉感的とは言い難いスレンダーボディーのヘップバーンが美女の象徴として高い支持を集めたことは、大きな話題となった。