ソフトバンク吉田賢吾が捕手目線の分析力で3安打 悔しさ感じたプロ初打席の舞台ペイペイでリベンジ「与えられた場所で結果を」
◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク15―1中日(5日、みずほペイペイドーム) ソフトバンクの吉田賢吾捕手(23)が、持ち前の捕手目線で配球を読みながら3安打の活躍を見せた。 ■始球式にあの人気アナが登場【写真】 「5番一塁」でフル出場。初回2死二、三塁、中日先発の大野の真っすぐを中堅に運んで2点適時二塁打を放って先制した。「シンカーを頭に入れながら、高めの真っすぐをはじけたのですごくいい打席だった」と振り返った。 4回には1死から、先発大野の141キロの真っすぐを左翼席へ運ぶ2号ソロ。「ベテランのエース級の投手なので、打たれた球で入ってくると思ったので、タイミングを早めにとって打った」。7回にも無死一塁で、右前打を放った。「真っすぐを遅れて一、二塁間というイメージで入ったので、外から入ってきたスライダーをうまく対応できた」とうなずいた。 ルーキーイヤーの昨季は、10月1日の日本ハム戦(ペイペイドーム)でプロ初打席に立った。1点を追う9回の先頭打者として代打で出場し、空振り三振に倒れた。「初球から振っていこう、真っすぐが来るのが分かっていて、真っすぐ一本に絞っていたのに手が出なかった」。真っすぐを2球見逃した上での三振だった。わずか1打席だったが、悔しさが残る場所で、本来の分析力を発揮した。 打撃を買われて、捕手ではなく内野手としての出場機会が多い。「キャッチャーをやりたいと思うこともあるけど、与えられた場所でしっかり結果を残したい」と吉田。17安打15得点と大爆発したチームについて「みんな打ったので、こういう試合の後は打ち上げたりするケースが多い。今日は今日で、明日は明日。また切り替えてやっていきたい」。打っても冷静そのものだった。 (浜口妙華)
西日本新聞社