本田響矢、“ツッコミ気質”の石井杏奈に感謝「まさか、こんなにツッコんでくれる方だとは…」<私は整形美人>
LINEマンガで大ヒットし、2018年には韓国で「私のIDはカンナム美人」として実写化されたラブコメを石井杏奈主演、本田響矢の共演で連ドラ化した「私は整形美人」が、1月16日(木)深夜1:25より毎週木曜に2話ずつフジテレビの深夜帯で放送、FODでも独占見放題配信される(放送終了後、TVerにて1週間見逃し配信)。このほど、整形して新たな人生の一歩を踏み出したヒロイン・片桐美玲役の石井と、彼女の同級生であるイケメン男子・坂口慧を演じる本田にインタビューを実施。役への思いやお互いの印象、そして本作のテーマにちなみ日々の生活における“幸せを感じる瞬間”などについて語ってもらった。 【全身写真】普段はボケとツッコミも…“ギャップ”のあるクールな表情の石井&本田 ■“本当の幸せとは”というテーマを軸に恋模様を描くドラマ 同作は大学を舞台に、整形して新しい人生を歩み始めた主人公と周りの人間たちが織りなす恋あり、涙あり、試練ありの成長ドラマが展開。“本当の幸せとは”という普遍的なテーマを軸に、ただ楽しいだけではないさまざまな恋模様を描く。 ――まずは、脚本を読んだ感想をお聞かせください。 石井:コンプレックスやネガティブな要素がポップに描かれていて、さまざまな悩みを抱えている人が前向きになれるような作品だなと思いました。 本田:韓国でドラマ化されたものより物語も登場人物もコンパクトにまとめられていて、原作の漫画に近いなと感じました。 ――役に対しては、どんなふうにアプローチをしていきましたか? 石井:容姿の点でいうと美玲は整形している役なので、メイクさんと話しながらメイクの方法や髪形を変えたりしました。 性格の面では、昔いじめられていた女の子が自分の身なりを変えて外に出たとしても気持ちは「陰」なんじゃないかと思いがちですが、美玲はそういうタイプではなくて。 過去につらい思いをしていても自分と向き合って前向きに生きているので、その気持ちを大切にしつつ、美玲だったらこういうときどんな選択をするのかということを考えながら役作りをしました。 本田:慧はとにかくカッコいいんです。でも、芝居をする上でカッコつけたくはないなと。ただ、そこに立っているだけで目が行ってしまうような空気感というか雰囲気を常に出していたかったので、誰かとしゃべるときも話を聞くときも相手の顔を見る、見ないをはっきりさせて無駄な動きをしないようにまばたきの数も極力減らしました。 慧は自分の感情をあまり見せないクールな性格。美玲と同じように何かトラウマがあるからなんですけど、そんな慧が美玲と出会ったことで少しずつ変わっていく姿もきちんと伝えられるような演技を心掛けました。 ――お二人はドラマ「ブラックガールズトーク」(2024年、テレ東系)に出演されていましたが、そのときは共演シーンがなかったそうですね。あらためてお互いの印象はいかがですか? 石井:クールで無口なイメージがありました。いい意味で…。 本田:「いい意味で」ってどういうこと?(笑) 石井:今回のお話を頂いたとき、「慧は本田響矢くんが一番似合っている」とマネジャーさんとも話していたんです。なので、イメージは慧くんでした。実際は違っていましたけど(笑)。 本田:確かに中身は全然違うんです(笑)。石井さんは真面目で静かな方というイメージ。そこは良くも悪くも変わっていないです。 石井:悪くも?(笑) 本田:いや、僕はふざけることが好きなんですよ。ツッコんでくれる人がいるとボケたくなるんです。石井さんは僕がボケたら、すぐツッコんでくれて。そこが意外でした。 石井:すごい大ボケをかますんですよ。 本田:まさか、こんなにツッコんでくれる方だとは思っていなかったので。 石井:最初はクールな感じがしたので壁がある人なのかなと思ったのですが、撮影の2日目でその印象はなくなりました。 本田:2日目にして「あ、この人はツッコんでくれそうだ」と思ったから、思いっきりボケました(笑)。 石井:楽屋でもみんなでずっとしゃべっていて、その大学生っぽいノリは出せたのかなと思います。 ■石井「私はずっとツッコんでいました」 ――現場のムードメーカーはやはり…本田さん? 石井:本田くん、(向井優役の)長妻(怜央)くんのコンビですね。とにかく二人がいるといろんな方向にとっちらかっていくので、それをみんなでまとめる作業によって笑いが生まれたり。私はずっとツッコんでいました。 本田:ボケたときにちゃんとツッコまれると幸せな気持ちになるんですよ。 ――その気持ち分かります(笑)。 本田:そうですよね。ただ、長妻くんがいるときは、彼に任せていたことが多かったです。僕は自分よりふざけていたり、テンションが高い人がいた場合はその人に託すんです。だから、長妻くんがいなかったときは僕がどんどんボケたりしていたと思います。 石井:言われてみればそうだったかも。みんな仲が良かったので日替わりで誰かがボケたり、ふざけていたような気がします。 ――そんな中で、実は裏の顔がある美少女・穂波役の久保田紗友さんはどんな立ち位置でしたか? 石井:紗友ちゃんは全体を俯瞰で見ているときもあるのですが、みんなでやった「絵しりとり」の絵が衝撃的で。結構天然な面白さを持っている方だなと。物語の中では強くないといけない役でしたけど、現場ではたくさんお話をしましたし、とても親しみやすかったです。 ――穂波という女性は、強烈なキャラクターですよね。 本田:慧は最初から穂波の本性を見抜いていましたけど、周りの男子はあまり気付いていない。意外とそういうものなのかもしれないなと思いました。 石井:だまされる派なんだ。 本田:僕はたぶん気付かない。普通に「かわいいなぁ」って見ているタイプです(笑)。 石井:私はたとえ見抜いたとしても友達になりたい。 本田:ホントに? 石井:美玲として接していたからなのかもしれないけど、穂波の心の部分を見ていたから。自分を繕うことで強くなれるならそれでもいいのかなって。 穂波が本性を出していくにつれて、私は毎日この子のことを抱き締めてあげたいなって思っていました。何か愛されなかった理由があったのかなと。ずっとそばにいてあげたかったです。 ■本田「毎日パックをしています」 ――美しくなりたい、カッコよくなりたいという願いは誰しもが持っているものではありますけど、普段から美容や健康のために続けていることはありますか? 石井:皆さんがやっているようなスキンケアは欠かさず、それに加えてジムに行って体を動かしています。多いときは週4ぐらいのペースで。 本田:週4はすごいなぁ。 石井:好きなことをするのが一番自分磨きにつながると思うので、歯医者さんをはじめとする体のメンテナンスや犬の散歩でリフレッシュしています。 本田:僕もジムに行きますけど、週1のペース。あとは、毎日パックをしています。それと、好きなものを食べてゲームをする。とにかく我慢しないことが秘訣。 ――好きな食べ物は何ですか? 本田:ラーメンです。二郎系と家系が大好き。食べたら体を動かせばいいと思っているので、何も気にしていません。食べた翌日は自炊、また食べたら野菜を摂るのパターンで栄養のバランスを保っています。 石井:私はトウモロコシが好きです。 本田:生で食べるんだよね? 石井:食べません!(笑) 本田:もらったトウモロコシ、生じゃなかったっけ? 石井:本田くんに教えてもらったトウモロコシをお取り寄せして現場に差し入れとして持って行ったんです。あれ、食べたよね? 本田:うん、おいしかった。 ――それが生だったんですか? 石井:違います(笑)。ちゃんと塩で茹でました! 本田:生だと思っていた。 石井:そんなわけないでしょ(笑)。 ■二人が“幸せ”だなと感じる瞬間 ――さすがのボケ&ツッコミ(笑)。では最後に、今回のドラマは“本当の幸せとは”という普遍的なテーマの物語が展開されますが、お二人が幸せだなと感じる瞬間はどんなときですか? 本田:ラーメンをすすっているときかなあ。 石井:ホントにそれなの? 本田:すすっているときもそうですけど、やっぱり温泉に入っているときですね。 石井:じゃあ、最初から温泉でいいじゃん(笑)。 本田:確かに(笑)。例えばオフのときに箱根まで一人で行って露天風呂に入るんです。僕はサウナに入らないから温泉に浸かって、涼んで。また浸かった後に涼んで、たまに水を飲んだり。それを何度も繰り返すんです。 石井:サウナみたいだね 本田:そう。サウナの代わりに温泉で“ととのう”んです。時々、体をふいて髪を乾かして1回出た後にまた入ることも。 石井:何で? 本田:日帰りだから何度も楽しむために休憩を挟むんです。温泉を満喫したらおいしいものを食べて帰ります。 石井:私は寝る瞬間が好き。昨日は夜の9時にお布団に入ってダラダラしていました。眠くなるまでアニメを見たり、犬と遊んだり。至福のひとときを過ごしてから寝ます。 ◆取材・文:小池貴之/撮影:永田正雄 ヘアメイク:河嶋希(io)、吉村健 スタイリスト:道端亜未、井田正明