宗像でチョコレートと地元食材を使った特産品完成 自由ヶ丘中9年生が考案
チョコレートと宗像産食材を使った特産品の完成お披露目会が10月29日、宗像市役所で行われた。(宗像経済新聞) 【写真】完成した特産品 宗像市立自由ヶ丘中学校9年生の「総合的な学習の時間」で行っている「宗像の地元食材を使った特産品開発&むなかたPRプロジェクト!」の一環。食を通じて楽しく生きる力を子どもたちに学んでもらおうと、洋菓子専門店「チョコレートショップ」(福岡市博多区)、福岡女子大学(東区)協力の下、特産品開発、パッケージ製作などに取り組んできた。 7月には、同店2代目オーナーシェフの佐野隆さん、同店ショコラティエールの峰岸菜々さんの前で、24グループに分かれた同校9年生141人が地元食材を取り入れた特産品アイデアを提案した。9月には、同店が選んだ4商品を生徒が試食し、投票により宗像産ホウレンソウを使ったチョコレートを特産品として販売することが決まった。 この日は、同校生徒会役員13人が、伊豆美沙子宗像市長にこれまでの取り組みについて説明した後、同店が生徒のアイデアを基に開発した商品「saison de MUNAKATA(セゾン・ド・宗像)~宗像の四季だより~」を披露した。 同商品は、4種類のチョコレートで宗像の四季を表現しており、「春」は生徒が提案した宗像産ホウレンソウとホワイトチョコレートを使う。峰岸さんは「低温で長時間乾燥したホウレンソウを使っている。『色合いがかわいらしく、華やかな春をイメージしている』という生徒のアイデアを再現した」と説明。「夏」には甘夏と大島の塩、「秋」にはイチジク、「冬」には、きなこ、ライスパウダー、大島の塩を取り入れるなど、すべてのチョコレートに生徒が提案した地域食材を使っている。 「宗像の豊かな自然」「ホウレンソウの緑色」を表現したパッケージには和紙を使う。商品ロゴには「学びの丘学園」キャラクターの「おかりん」の帽子をモチーフにしたデザインも施す。 初めて完成品を試食した生徒たちは「日本の四季をチョコレートや地元食材で表現していて驚いた」「全種類おいしくて販売も頑張ろうとやる気が出た」などと話していた。 伊豆市長は「意外性がありチョコレートと思って食べると驚く。遠方からでも買いに行きたいと思ってもらえるチョコレートになるよう、皆さんに力強くアピールしてほしい」と話す。 佐野さんは「チョコレート以外は食材も発想も宗像産。地域食材を勉強し、町の良さを知った中でのアイデアだったので、生徒の思いがとても伝わってきた。20年、30年先にも通じる商品になった」と自信を見せる。 同校9年生は11月13日、JR博多駅1階中央改札口前、「チョコレートショップ」本店(福岡市博多区)、博多の石畳店(同)で商品の販売体験を行う。宗像市内でも販売を予定する。金額は、4個入り=1,100円、8個入り=2,200円。
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