【衆議院選挙】鳥取2区最新情勢 自民・大臣と立憲・前職に共産・新人の三つ巴の戦い
山陰中央テレビ
10月27日に投開票を迎える衆議院選挙。鳥取2区の候補者の訴えと最新の情勢についてお伝えします。前職2人と新人1人の三つ巴の選挙戦が繰り広げられています。 鳥取2区に立候補しているのは、届け出順に、立憲民主党の前職・湯原俊二さん(61)。自民党の前職で公明党が推薦する赤沢亮正さん(63)。共産党の新人・福住英行さん(48)の3人です。 立憲・前 湯原俊二候補: 私は企業団体献金を受け付けておりません。今日までも政治資金パーティーを開いたこともありません。脱税の容疑がかかるような、金まみれの政治を変えていかなければならないと考えます。 立憲民主党の前職・湯原俊二さん。第一声では、自民党の裏金問題を厳しく追及しました。湯原さんが重点を置くのが、有権者との対話。2007年から7000回以上の辻立ちを行っていて、今回の選挙でも精力的に街頭演説を行っています。地道な活動を通して取り込みたいのは、自民党への批判票や無党派層です。しかし、鳥取県特有の「向かい風」を感じているといいます。 立憲・前 湯原俊二候補: 相変わらず、鳥取県だけは風向きが違うのかなと思います。かたや総理大臣が出て、大臣になったということで、それを一生懸命PRしておりますので、そのことの方がまだまだ風が強いのかなと。 それでも23日に米子市のJR米子駅前で行った決起集会には、約700人の聴衆が集まりました。最終盤に向け、さらなる票の積み上げを図ります。 立憲・前 湯原俊二候補: 政治をやっぱり変えて、地方の現場、農林水産業の現場、国民の暮らしを守る、そういう政治に変えていきましょうということを地道に訴えるだけだと思います。 自民・前 赤沢亮正候補: 経済対策、私が責任者です。住民の皆様の生活に合わせて、しっかり対策をこうじられるように重点支援地方交付金。これも積み増していきたい。 自民党の前職・赤沢亮正さん。第一声では石破政権で任された、経済再生担当大臣の立場を強くアピール。人手不足対策や賃上げなどを訴えています。「政治とカネ」問題で自民党への逆風ムードの中、全く油断できない状況だと危機感をあらわにします。18日に米子市で行った決起集会では、集まった約1000人に対し声を張り上げ、支援を呼びかけました。 自民・前 赤沢亮正候補: 鳥取県からの地方創生を必ず実現をしたい。この鳥取県から日本を変えたい、自公揃って勝てないと石破政権が27日で終わります。皆様には小選挙区で赤沢亮正、力強い応援をよろしくお願いします。 7期連続の当選を目指しますが、過去の選挙戦と大きく異なるのが、期間中の半分を地元不在にすること。この決起集会をもって、一旦選挙区を離れていて、選挙戦後半は妻の千晶さんに遊説を託し、支援者と一丸となった組織戦で当選を目指します。 自民・前 赤沢亮正候補: 選挙の弱い私が応援に出るというのは、なんなんだと自分でも思います。ただ大臣を引き受けた以上、その難儀な務めをしっかりと果たさないといけませんので、やはり過半数を獲得しなければ石破政権が続かないということもありうるので、本当に真剣にやりたいというふうに思っています。 共産・新 福住英行候補: 大企業さえ儲かればいいという自民党政治、大元から正そうではありませんか。 共産党の新人・福住英行さん。第一声では、大企業を優先しているとして自公政権を厳しく批判した上で、企業団体献金や政治資金パーティー禁止などを訴えました。前職2人に対して唯一の新人として挑む今回の選挙では、知名度アップのため選挙区内をくまなく回り支持拡大を図ります。 共産・新 福住英行候補: 石破総理は、アメリカとの核共有まで検討すると言っています。とんでもありません。 また、強調して訴えるのが核兵器禁止条約への批准。日本被団協のノーベル平和賞受賞決定にも触れ、憲法9条をいかした平和外交など安全保障政策の抜本的見直しを訴えます。 共産・新 福住英行候補: 当初は、鳥取県初の総理ということで期待が高まった面もあると思うんですけど、いろいろな面で手のひら返しがあったということで、失望も大きいというように感じている。そういう点では、向かい風から追い風に変わりつつある。新人ですので挑戦者のつもりで、正々堂々と政策を訴えていきたい。 FNNは、19日と20日に全国の選挙区の情勢について世論調査を行いました。これをもとに鳥取2区について、取材結果も加味して中盤の情勢を分析しました。 自民党の赤沢亮正さんが「先行」し、立憲民主党の湯原俊二さんが「追う」形です。共産党の福住英行さんは「後れ」をとっています。 衆議院選挙の投開票は27日です。
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